シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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鳥取で『まぶしい一日』 ~権利関係で意外と難しい自主上映の巻

 鳥取県中部地区日韓親善協会のOさんから電話で問合せを受ける。

 「3月に韓国映画のミニ上映会を企画しているのだが、なにかふさわしい作品はないだろうか?」

とのこと。条件を伺ってみると…

(1)ここ10年以内の作品
(2)日本で劇場公開されていない作品
(3)戦争映画やセックス&バイオレンスはNG
(4)韓国文化や韓国人の考え方が分かる作品
(5)会場の設備の関係でDVDかVHSで上映
(6)支払える上映料金は○円くらい

 あれこれ検討した結果、シネマコリアで配給している『まぶしい一日』を上映していただけることになりました。

 『まぶしい一日』は2006年の作品。戦後60周年を記念して、日韓の若者が日韓関係をテーマに制作した三本のオムニバス映画。日韓の俳優が出演し、言語も日韓ちゃんぽん。

 というわけで、日韓文化交流系の団体様には常にオススメな作品。今回は本当に「渡りに船」といった感じで、あっという間に上映が決まってしまいました。とってもハッピー。こういう問合せが毎日あるとウレシイなあ。(^^ きっと、先日、福智高校のイベント掲載依頼に即対応(→「ひと月で1万人」)したのを韓国映画の神様が見ていてご褒美をくださったに違いありません。はい。

 ところで、今回のリクエストでちょっと難しかったのが、(2)の項目。劇場未公開作で、字幕がついていて、DVDで上映できるとなると、誰でもまっさきに「DVDストレート作品(=劇場で公開されることなくDVDがリリースされた作品)」を思い浮かべると思いますが、それがそう簡単ではないのです。

 映画の権利には様々な種類がありまして、主だったものを挙げると、

(A)劇場上映権
(B)映画祭や自主上映会での上映権
(C)ビデオ発売権
(D)テレビ放送権
(E)その他

といった感じ。これらを含めて映画のすべての権利を一括して購入することを「オールライツで購入する」といいます。文字通り、すべて(all)の権利(rights)を買うわけですね。一般に劇場公開予定の作品はオールライツで購入します。が、DVDストレート作品は、通常、ビデオ発売権しか買いません。ですので、DVDを発売した会社に電話して「自主上映したいのですが…」と問い合わせても、「うちは自主上映用の権利(B)を持っていません」と断られてしまうのです。もちろん、オールライツで買って、劇場公開せずDVDをリリースするケースもありますが、あまり一般的ではないし、そもそも日本の会社がどの権利を買っているかは、問い合わせてみないと分かりません。

 日本の会社が(B)の権利を持っていなければ、韓国の権利元に問い合わせて、上映のオーケーをとらないといけないのですが、そうなると途端にハードルがあがってしまい、通常、そこまでやって上映しようとする団体はありません。そういった場合、シネマコリアで、韓国の権利元と日本の上映団体の間を取り持ってもいいのですが、せめて毎月数件といった程度のボリュームがないと… うーん、「業務として引き受けています」と公言するのは難しいかなあ。。。


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 『まぶしい一日』 ~青春に国境はない ─ 日韓新時代を予感させるオムニバス青春映画
 http://cinemakorea.org/mabusii/
by seochon | 2011-01-22 18:21