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シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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 本日も関係各位とメールのやりとり。花コリは上映作品が決定。鳥取の「まぶしい一日」上映会のポスターが完成したほか、大阪アジアン映画祭事務局からはプログラム決定のご案内をいただきました。

 今年で4回目を迎える、コリアン・インディーズアニメの紹介上映「花開くコリア・アニメーション」ですが、今回は短編集3プログラム+長編アニメ1作品で開催することになりました。なお、メインプログラムはこれで確定ですが、会場(東京・大阪・名古屋)によっては多少の追加プログラムが出る可能性があります。ともあれ、作品が決まったので、次はゲストの選定&交渉です。名古屋会場は長編アニメの監督になりそう…かな? 上映プログラムなど詳細は、今しばらくお待ちください。

 鳥取での韓国映画上映会(『まぶしい一日』を上映)のポスターはこんな風になりました。

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 上映は、3/5(土)14:30/18:30@倉吉パークスクエア(交流プラザ)視聴覚ホールにて。主催&問い合わせ先は、鳥取県中部地区日韓親善協会(TEL 0858-22-8159)です。入場無料でご覧いただけますので、鳥取にお住まいの方はお誘い合わせの上、是非ご覧ください。また、お知り合いが鳥取県にいらっしゃる方は、この上映会の情報をお知らせいただけますとうれしく思います。


 さて、本日のメインイベント(?)です。

 3月に開催される大阪アジアン映画祭2011の上映プログラムが決定しました。韓国映画、および韓国関連映画のみピックアップしますと以下のようになります。

特別招待作品部門
『ハウスメイド(仮題)』
 原題 下女/2010年/監督 イム・サンス/出演 チョン・ドヨン、イ・ジョンジェ/配給 ギャガ
 ※ オープニング作品。イム・サンス監督の舞台挨拶を予定。
『The Servant 春香秘伝(仮題)』
 原題 房子伝/2010年/監督 キム・デウ/出演 キム・ジュヒョク、リュ・スンボム、チョ・ヨジョン/配給 竹書房

コンペティション部門
『遭遇』
 2010年/監督 イム・テヒョン/出演 ミン・ジュノ、ソン・イファン、チャン・ウンビ
『アンニョン! 君の名は』
 英題 Hello Stranger/2010年/タイ/監督 バンジョン・ピサンタナクーン/出演 チャンタウィット・タナセーウィー、ヌンティダー・ソーポン
『マジック&ロス』
 2010年/日本・マレーシア・韓国・香港・フランス/監督 リム・カーワイ/出演 杉野希妃、キム・コッピ、ヤン・イクチュン

特集企画
「Directors in Focus:深田晃司という才能」
「韓国映画傑作選」
『下女』
 1960年/監督 キム・ギヨン/出演 キム・ジンギュ、イ・ウンシム、アン・ソンギ
『鯨とり』
 1984年/監督 ぺ・チャンホ/出演 アン・ソンギ、キム・スチョル、イ・ミスク/提供 太秦、アジア映画社

 これまでアジアの最新作を紹介するメイン・プログラム+関連企画で構成されていた大阪アジアン映画祭ですが、今年からメイン・プログラムが「特別招待作品部門」、「コンペティション部門」、「特集企画」の三部門に別れ、特別招待作品部門では11作品、コンペティション部門では10作品が上映されます。昨年までは最新作の上映は10作品強でしたので、上映作品は実質倍増。コンペ部門が新設されたことにより、本映画祭の知名度はアジア各国で一層高まっていくことになるでしょう。プログラミング・ディレクターが作品選定に責任を持ち、シネフィル達の熱い支持を受けている特色ある映画祭としては、東の東京フィルメックス、西の大阪アジアン映画祭が双璧と評される日も近いかも知れません。両者の違いは、東京フィルメックスがアート志向なのに対して、大阪アジアン映画祭はやや娯楽志向といった点でしょうか。

 さて、気になる韓国映画ですが、まずオープニングで『ハウスメイド(仮題)』が上映されます。言わずと知れた昨年のカンヌ映画祭コンペ部門招待作。監督のイム・サンスが来日するのは、シネマコリア2007で『懐かしの庭』を上映したとき以来のことになりますでしょうか。下の写真は、シネマコリア2007でのイム監督です。極めて頭の良い人ですが、それだけではなく、とてもお茶目で、意外なことに恥ずかしがり屋さんでもありました。

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 もう一作品、特別招待枠で上映される『The Servant 春香秘伝(仮題)』は、原題『房子(パンジャ)伝』。これまで何度も映画化されてきた韓国の古典恋愛物語「春香伝」を、『恋の罠 -淫乱書生-』のキム・デウ監督が大胆に再解釈した官能的な作品です。

 コンペ部門で上映されるのは3作品。『遭遇』は『奇跡の夏』のイム・テヒョン監督の第2作。韓国でも未公開の作品ですが、映画制作現場をネタにした作品のようです。『アンニョン! 君の名は』は、韓国ロケされたタイ映画で、昨年のタイでのNo.1ヒット作。韓国では今、外国映画の韓国ロケ誘致が盛んですが、その中でも最も成功した作品が、この『アンニョン! 君の名は』です。タイでの韓流ブームを知る上でも必見の作品。なお、この作品については、韓国映画振興委員会(KOFIC)が発行している雑誌"Korean Cinema Today"の最新号でも特集されています。英文ですが、関心のある方は一読されるとよいでしょう。"Success story behind Thailand’s Hello Stranger, a movie filmed in Korea"というタイトルの記事です。

"Korean Cinema Today"
 http://cinematoday.korea.com/

 『マジック&ロス』は、このブログでも再三ご紹介している杉野希妃さん、プロデュース&主演による多国籍映画。監督は大阪で映画を学んだマレーシア出身のリム・カーワイ、主演は杉野さんと『息もできない』のヤン・イクチュン&キム・コッピ。脚本なしで即興的に撮った実験映画テイストな作品です。また、上映作品は発表されていませんが、杉野さんのもうひとつのプロデュース&主演作『歓待』の深田晃司監督が、特集企画「Directors in Focus:深田晃司という才能」でフィーチャーされます。もし、この特集で『歓待』も上映されたら…ワタクシ的には今年の大阪アジアン映画祭は「杉野希妃」特集ですね。(^^

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シネマコリア2006での杉野さん


 もうひとつの特集企画「韓国映画傑作選」では、キム・ギヨン監督のオリジナル版『下女』と、1980年代の名作『鯨とり』が上映されます。今回、オープニング作品として上映されるイム・サンス版『ハウスメイド(仮題)』は、『下女』のリメイクです。オリジナルと比較して鑑賞する機会を提供するとは粋な計らいですね。また、『鯨とり』は1980年代から韓国映画を配給し続けているアジア映画社が、今夏、再封切りを計画している名作中の名作。『下女』にも『鯨とり』にもアン・ソンギが出演しています。前者では子役で、後者では乞食役で。これまたアン・ソンギという俳優の芸達者ぶりを再認識する絶好のチャンスです。

 各作品のあらすじなど、詳細は映画祭公式サイトをご参照ください。上映日程なども近日公開される予定です。

大阪アジアン映画祭2011 ~ 大阪発。日本全国、そしてアジアへ!
 2011/3/5(土)~3/13(日)
 http://www.oaff.jp/
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by seochon | 2011-01-31 23:53

名義後援って何?

 名古屋駅の近くに行ったついでに名古屋国際センターに寄ってきました。5月に開催する「花開くコリア・アニメーション」の後援申請書類をもらいにいくためです。

 映画祭を含めて様々なイベントのチラシには主催者などを明記するクレジット欄があります。そこに「後援」という名義で様々な団体の名前が列挙されているのをご覧になったことのある方は多いかと思います。

 「後援」といっても色々な種類の後援があるのですが、一番多いのは「名義後援」と呼ばれるものです。補助金・助成金の交付や人的・物的・経済的援助を行うのが「実質後援」なら「名義後援」は「名義」を使えるだけで実質的な後援は何ひとつありません。

 じゃ、意味ないじゃん?

と思われるかも知れませんが(^^;、手間暇かけて申請書類など書くわけですから、それ相応のメリットがあるのです。

 一番大きいのは「色々なところにチラシを置いてもらいやすくなる」ことです。名義後援とはいえ、申請書のほか、企画書、団体の規約、会員リスト、団体の活動概要など、A4で数枚から10枚程度の書類を準備する必要があります。それらの書類を提出し審査を受け、「公益性のある非営利の催し物」と認められてはじめて名義後援がもらえるのです。そして、公的な機関から名義後援がもらえると、市民会館など公的な施設にもチラシを置いてもらいやすくなります。いわば公的機関からのお墨付きですね。

 名義後援がもらえたからといって、必ずチラシを置かせてもらえるわけではありません。また、そうやってチラシの配布箇所を増やしたからといって、どっかん!と観客数が増えるわけでもありません。けれど、そういった地道な努力の積み重ねによって観客数を増やしていくのはとても大事なことです。主催者としては、どうしても最小の費用で最大の効果を挙げたいので、大きいメディアへの露出を狙いたくなりますし、現にそういった努力もしているのですが、今の時代、マスメディアに露出しても全然効果がないことも珍しくなく、地道にこつこつ作戦の重要性は逆に上がっているかも知れません。

 そのほか、名義後援を付与してくれる公的機関は情報誌の類を発行していることが多く、そこでイベントを紹介してもらえる、という利点もあります。また、最初は名義後援から始めて、実績を積んでから実質後援へと高めていくという長期的な戦略もあり得ますね。


 ところで、今日、名古屋国際センターの受付で対応してくださったのは、交流協力課・多文化共生担当のIさん。申請書類関連の話しを終えたところで、Iさんの口をついたのは意外な言葉でした。

 「昔、シネマコリアに行ったことがあります。2004年と2005年でしたでしょうか。」

 OH! こんなところでシネマコリアのお客様と出会えるとは! 実のところ、後援申請書類は電話して郵送してもらうこともできるし、今どきはHPからダウンロードできることも多いです。でも電話やメールでのやりとりでは出てこない付加的な情報が、実際に会うと出てくるんですね。今回は本当についでにぶらっと立ち寄っただけなのですが、ちょっぴり得した気分になれた一日でした。(^^
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by seochon | 2011-01-28 02:37
 『DVD&ブルーレイでーた』の2月号を買ったところ、付録に「映画マニアに聞いた! 不朽のラブ・ストーリー100本」という冊子が入っていました。読者と映画関係者らへのアンケート調査の結果、ベスト10に選ばれたのは…

1.『ローマの休日』
2.『タイタニック』
3.『ラブ・アクチュアリー』
4.『猟奇的な彼女』
5.『エターナル・サンシャイン』
6.『プリティ・ウーマン』
7.『ゴースト ニューヨークの幻』
8.『アパートの鍵貸します』
9.『ノッティングヒルの恋人』
10.『ブロークバック・マウンテン』

でした。日本映画も含めてアジア映画でベスト10入りしたのは『猟奇的な彼女』。確かにこの映画、20代くらいの若い人と話しをしていると「好きな韓国映画」として、その名前がよく出てきます。劇場でリアルタイムで見たのではなく、多くの場合はDVDで見ているようです。杉野希妃さんが韓国映画に興味を持ったのもこの映画がきっかけでした。日本で若い世代に受け入れられた韓国映画は、この『猟奇的な彼女』が最初かも知れません。

 このほか、ベスト80にランクインした韓国映画は、44位の『私の頭の中の消しゴム』と65位の『八月のクリスマス』。やはり『消しゴム』は強いですね。日本で最もヒットした韓国映画だけあって「見たことのある韓国映画は1本だけ。『消しゴム』です」と言われたことも何度かあります。韓国映画新時代の到来を感じさせてくれた作品『八クリ』も根強い人気。

 ところで、このランキング、日本映画がひじょーに弱いです。ベスト80に入っているのは、たったの5作品。日本人同士がイチャイチャするのはこっぱずかしくて見てられない、ということなんでしょうか?(^^; ちなみにランクインしているのは『Love Letter』、大林版『時をかける少女』、『ジョゼと虎と魚たち』、『浮雲』、アニメ版『時をかける少女』の5作品。『Love Letter』と『ジョゼ』は韓国でも大人気で、前者は90年代を代表する(韓国での)ヒット作、後者は00年代を代表するヒット作。韓国映画にも多大な影響を与えた作品です。「日本よりむしろ韓国で人気がある」とすら思ってましたが、こうやってみると良い映画はどちらの国でも等しく評価されているようですね。

 でも、最近、日本でも韓国でも時代を代表するようなラブ・ストーリー映画が出てないような気がします。ちょっと残念ですね。ちなみに私のオススメはこのランキングでも12位に入っている『ある日どこかで』(1980年)。現代に生きる作家が70年前の女優と恋におちるSFラブ・ストーリー。ラフマニノフの『パガニーニのラプソディー』の使い方が秀逸で、クラシック・ファンにも大推薦です。公開年からして、大林版『時かけ』(1983年)にも影響を与えているかも知れません。
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by seochon | 2011-01-26 04:16
 今日は花コリの作品選定について韓国サイドとメールのやりとり。また、三重県の国際交流関係団体さま、名古屋の興行会社スターキャットさんから問い合わせ&ご連絡を受けました。

 韓国のインディーズアニメを紹介する「花開くコリア・アニメーション」、今年は短編集3プログラム+αの構成になりそうです。作品は近日すべて確定する予定。開催は4月(名古屋は5月になりそう)ですので、まだまだ先の話ですが、どうぞお楽しみに。

 三重県の国際交流関係団体さまからは「『子猫をお願い』を上映したいのですが…」という問い合わせ。なんでも、高校生達に見せたいのだとか。その趣旨&作品チョイスは、とってもグーッ!なんですが、残念ながら権利切れで上映できない事実は変えられず、他の作品を探すことに。ひとまず、シネマコリアで配給している『飛べ、ペンギン』を検討してもらっていますが、さてどうか。上映が実現すると三重県初上陸となります。今回、面白かったのは、担当者様がうちの『子猫をお願い』関連記事「『子猫をお願い』をプッタカムニダ」「「日韓映画バトル」で初来日のチョン・ジェウン監督随行記」を読んで、お電話下さったこと。どちらも何年も前の記事ですが、今でも読まれていて、人を感動させ、上映したい!と思わせているのだと分かって、ちょっと感動。二つの記事を投稿してくださった岸野さんに感謝です。

 名古屋で伏見ミリオン座、そしてゴールド&シルバー劇場を経営するスターキャットさんからは、『私の愛、私のそばに』の初日イベント in 名古屋についてご連絡いただきました。

『私の愛、私のそばに』初日舞台挨拶
 日時:2月12日(土)時間未定
 場所:伏見ミリオン座
 ゲスト:日本ALS協会愛知県支部 支部長 安藤清彦、事務局長代理 水谷和代

 『私の愛、私のそばに』では、今もって原因も有効な治療法も見つかっていない難病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)が描かれています。今回のゲストは、ALS患者やその家族を支援する「日本ALS協会」愛知県支部のお二人です。本作は、『ハーモニー 心をつなぐ歌』(こちらも名古屋では伏見ミリオン座で公開中)に続いての号泣ムービーですが、実際に患者やその家族と接している専門家から見てどうなのかは映画の出来と並んで、常に気になるところ。鑑賞予定の方は、どうぞ初日に伏見ミリオン座へ。



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『私の愛、私のそばに』
 2/5(土)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
 http://www.sobaniite.com/
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by seochon | 2011-01-25 22:49
 ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)の事務局からFAXでリリースが届きました。

 SSFF&ASIAは現在、観光庁とのコラボで「日韓観光振興プロジェクト」を推進中。その一環として、日本人監督&キャストが韓国でロケする作品と、韓国人監督&キャストが日本でロケする作品を準備中とのこと。作品の概略は以下の通りです。

■日本人監督&キャストによる韓国ロケ作品
『Super Star/スーパースター』
 監督:萩原健太郎
 主演:櫻井淳子、キム・ウンス
 ロケ地:ソウル
 ※ 1/24より撮影スタート!

■韓国人監督&キャストによる日本ロケ作品
『Smile Bus/スマイルバス』
 監督:パク・サンジュン
 主演:未定
 ロケ地:鎌倉・江ノ島
 ※ 2月中旬より撮影予定

★両作品とも6月のSSFF&ASIAでワールドプレミア上映予定!

 ソウル・ロケ作品は本日から撮影開始ですね。鎌倉ロケ作品はまだ主演が決まっていないようです。

 SSFF&ASIAは、かなり前に、名古屋で開催された際、ゲストとしてトークをさせていただいたことがあります(オハズカシー)。が、本家本元の東京会場にはまだ行ったことがありません。どこの映画祭も予算削減で苦しい台所事情の昨今ですが、このSSFF&ASIAだけは年々規模を拡大。いやー、一体どこから予算が出ているんだろう?とかなーり注目している映画祭です。

 実は、以前シネマコリアでゲストトークをお願いしたことのあるKさんが昨年からSSFF&ASIAの事務所に入ってらして、その意味でも一方的に親近感を持っていたりもします。そのKさん、通訳&翻訳もばっちりな方で「日韓観光振興プロジェクト」では八面六臂のご活躍。そもそも、そういう人材を採用するといったところからも、SSFF&ASIAの日韓コラボにかける意欲が伝わってきます。

 映画祭といえば、完成した作品を上映する場。特に上映される機会の少ない作品にチャンスを与え、未知なる作品を観客のもとに届けるというのが主な役割です。カンヌや釜山、東京国際映画祭といった大規模な映画祭であれば、フィルムマーケットや企画マーケットといった顔も持つことになります。が、最近はこういった伝統的な映画祭の役割に加えて、映画の企画・製作を直接支援し、ロケーションツーリズムもからめて、地域の経済発展や人材育成にも力を注ぐ映画祭が規模の大小を問わず増えてきました。SSFF&ASIAは、そのひとつのモデル・ケース。韓国側の提携先、アシアナ国際短編映画祭と協力して、今後も日韓コラボを推進していってくれることでしょう。

 ところで、さきほど今回の短編プロジェクトについて事務所に問合せをしたところ、電話口に出られたのは、KさんではなくアシスタントのYさんでした。てっきり日本人と思ってお話ししていましたら、日本生まれ&日本育ちの韓国人とのこと。こちらのムチャな問合せにも快く対応していただけ、とっても好印象。(^^) 韓国担当の優秀な人材を二人も確保しているとは、うーむ、SSFF&ASIA、やる気満々ですね。

ショートショートフィルムフェスティバル&アジア
 http://www.shortshorts.org/ssff/
日韓観光振興プロジェクト
 http://www.shortshorts.org/japankorea/
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by seochon | 2011-01-24 14:16
 1/10に書いた記事「韓国映画:日本公開本数の推移」の続報です。

 外国映画輸入配給協会(略称、外配協)から、2010年の統計が発表されました。以下は、1981年から2010年まで日本で劇場公開された韓国映画と合作映画、そしてその合計数を折れ線グラフで表したものです。

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 2010年は韓国映画38本、合作映画11本、合計49本が公開されました。私のカウント46本とは3本のずれが生じていますが、これは合作の定義の違いと、既にDVDリリースされている作品を上映した場合、それを劇場公開と見なしているかどうかの違いによります。

 合作映画が11本とずいぶん増えましたね。2010年に限っては、テレシネマ7の7本が大きいですが、今後増減しながらも合作が増えていく流れは変わらないでしょう。

 ところで、「会社別の配給本数表」を見ると、CJ Entertainment Japan=5本の次に燦然と輝く「真!韓国映画祭」配給委員会(キノアイジャパン、シネマスコーレ、シネマコリア)=4本の行。うちもついに外配協の資料に載りましたか。ちょっとだけエラくなった気分?(^^;
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by seochon | 2011-01-23 15:38
 杉野希妃さんよりメールで、『歓待』の試写状をいただく。

 杉野さんは、シネマコリアで配給しているオムニバス青春映画『まぶしい一日』の第一話『宝島』に出演している女優さん。大学生の時に渡韓して『宝島』、そしてキム・ギドクの『絶対の愛』に出演。帰国後、大手芸能プロ、スターダストに所属して芸能界デビュー。携帯小説を映画化した『クリアネス』に主演した後、この映画で知り合ったプロデューサーと映画プロダクションを立ち上げ、現在は女優兼アジアの合作を志向するプロデューサーとして活躍されている。昨年は、『歓待』のほか、『宝島』で知り合ったヤン・イクチュンと、『息もできない』のキム・コッピをキャスティングした『Magic&Loss』なども完成させている。

 『歓待』は、主演女優兼プロデューサーとして製作した作品としては、今回初めて日本で劇場公開される。私はまだ見ていないのだけれど、昨年、東京国際映画祭で日本映画・ある視点部門に招待され、作品賞を受賞するなど、評判のよい作品で、期待大。

 作品情報&紹介については、試写状から転記。

『歓待』
 96分/カラー/HD/2010年/日本
 出演:山内健司、杉野希妃、古舘寛治、ブライアリー・ロング、兵藤公美、オノエリコ
 脚本・監督:深田晃司/プロデューサー:杉野希妃・深田晃司/芸術監督:平田オリザ

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 東京国際映画祭「ある視点」部門で、並み居る秀作を抑え、独特のオリジナリティと抜群のユーモアセンスが評価され作品賞を受賞した話題作。下町の印刷所で、つましく暮らす一家の元にフラリと現われた闖入者。それに巻き込まれ、振り回されて変化していく人々。感傷を排した演出、人と人との関係性から現代日本の本質を掴み、世界をすくいとる。世界の映画祭が注目する新進気鋭の深田晃司監督と、プロデューサーも兼ねる国際派女優杉野希妃、そして平田オリザ率いる青年団の演技派俳優たちによる映画にしか成しえないテツガク喜劇。グローカル映画が2011年春に到来!

 第23回東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門作品賞受賞
 第40回ロッテルダム国際映画祭スペクトラム部門正式招待作品
 第35回香港国際映画祭グローバル部門正式招待作品

 4月23日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか、順次全国にて公開


 「グローカル」は、"Globalization"と"Localization"を組み合わせた混成語。私が大学生の頃に使われ始めた新語だが、20年ほど経った現在、この言葉の重みを感じざるを得ないケースはますます増えている。「グローカル映画」という表現は初めて目にしたが、これから普及していく言葉になるのかも。

 日本の下町を舞台に、言葉も文化も異なる闖入者が現れることにより起こる様々なハプニング。そこからあぶり出される現代日本の本質。面白そうなテーマですね。そして、平田オリザ率いる芸達者な演劇出身俳優たち。通好みなキャスティングです。

 真!韓国映画祭2011で上映している作品に、『ソウルのバングラデシュ人』と『小さな池 -1950年・ノグンリ虐殺事件-』があります。前者は、異質なる者との出会いを通じて少女が成長していく物語。後者は、演劇界のドン、イ・サンウの監督デュー作。サンウの世話になった演劇出身俳優がノーギャラで大挙出演しています。『歓待』は、『ソウルのバングラデシュ人』『小さな池 -1950年・ノグンリ虐殺事件-』と似通った部分がありますね。もちろん、作品のテイストは全く違うはずですが。日本でも韓国でも本当に重要な作品は、縁辺のインディーズ界からふらっと現れるので、要注目です。
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by seochon | 2011-01-23 13:00
 鳥取県中部地区日韓親善協会のOさんから電話で問合せを受ける。

 「3月に韓国映画のミニ上映会を企画しているのだが、なにかふさわしい作品はないだろうか?」

とのこと。条件を伺ってみると…

(1)ここ10年以内の作品
(2)日本で劇場公開されていない作品
(3)戦争映画やセックス&バイオレンスはNG
(4)韓国文化や韓国人の考え方が分かる作品
(5)会場の設備の関係でDVDかVHSで上映
(6)支払える上映料金は○円くらい

 あれこれ検討した結果、シネマコリアで配給している『まぶしい一日』を上映していただけることになりました。

 『まぶしい一日』は2006年の作品。戦後60周年を記念して、日韓の若者が日韓関係をテーマに制作した三本のオムニバス映画。日韓の俳優が出演し、言語も日韓ちゃんぽん。

 というわけで、日韓文化交流系の団体様には常にオススメな作品。今回は本当に「渡りに船」といった感じで、あっという間に上映が決まってしまいました。とってもハッピー。こういう問合せが毎日あるとウレシイなあ。(^^ きっと、先日、福智高校のイベント掲載依頼に即対応(→「ひと月で1万人」)したのを韓国映画の神様が見ていてご褒美をくださったに違いありません。はい。

 ところで、今回のリクエストでちょっと難しかったのが、(2)の項目。劇場未公開作で、字幕がついていて、DVDで上映できるとなると、誰でもまっさきに「DVDストレート作品(=劇場で公開されることなくDVDがリリースされた作品)」を思い浮かべると思いますが、それがそう簡単ではないのです。

 映画の権利には様々な種類がありまして、主だったものを挙げると、

(A)劇場上映権
(B)映画祭や自主上映会での上映権
(C)ビデオ発売権
(D)テレビ放送権
(E)その他

といった感じ。これらを含めて映画のすべての権利を一括して購入することを「オールライツで購入する」といいます。文字通り、すべて(all)の権利(rights)を買うわけですね。一般に劇場公開予定の作品はオールライツで購入します。が、DVDストレート作品は、通常、ビデオ発売権しか買いません。ですので、DVDを発売した会社に電話して「自主上映したいのですが…」と問い合わせても、「うちは自主上映用の権利(B)を持っていません」と断られてしまうのです。もちろん、オールライツで買って、劇場公開せずDVDをリリースするケースもありますが、あまり一般的ではないし、そもそも日本の会社がどの権利を買っているかは、問い合わせてみないと分かりません。

 日本の会社が(B)の権利を持っていなければ、韓国の権利元に問い合わせて、上映のオーケーをとらないといけないのですが、そうなると途端にハードルがあがってしまい、通常、そこまでやって上映しようとする団体はありません。そういった場合、シネマコリアで、韓国の権利元と日本の上映団体の間を取り持ってもいいのですが、せめて毎月数件といった程度のボリュームがないと… うーん、「業務として引き受けています」と公言するのは難しいかなあ。。。


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 『まぶしい一日』 ~青春に国境はない ─ 日韓新時代を予感させるオムニバス青春映画
 http://cinemakorea.org/mabusii/
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by seochon | 2011-01-22 18:21
 今年はじめての韓国映画を鑑賞。

 作品は『食客2 優しいキムチの作り方』。

 冒頭、日本の首相の「キムチと焼き肉は日本の伝統料理です」という発言がきっかけとなって、キムチ発祥の国としての威信をかけてキムチ大会が開かれる、というくだりは、おいおい今時それはないだろう、と思ったものの…

 日本で活動する韓国芸能人が、“キムチ”を日本式(?)に“キmuチ”と発音しただけで「けしからん、きちんと“キmチ”と発音せよ」とバッシングされるお国柄。こういう設定も韓国では相当な説得力をもって迎えられているのだろうなと想像。めちゃくちゃ深読みするならば、日本の政治家の“妄言”に対する反応を戯画化したものと捉えることもできるのかも。(^^;

 それにしても最近の韓国映画には何らかの形で“日本”が登場することが多い。韓国映画に出てくる日本ネタについて、双方の認識ギャップが埋まらないことを批判する向きもあるけれど、映画を通じて韓国を知る、という立場からは、こういったギャップは「俺たちからはお前たちはこう見えているぞ」というシグナルで、とっても面白い。溝が埋まる方向を期待しつつも、完全に埋まってしまったら逆に面白くないぞ、と思ったりもする。

 映画の冒頭では、ちょっと身構えてしまったものの、作品そのものは、典型的なコリアン・スタイルの家族もの。キムチ大会に出場した姉弟と、その母親の和解を軸に、コメディ・リリーフの脇キャラ、親子の情でしっとり泣かせる脇キャラが登場。笑わせ、泣かせ、最後はハッピーエンド。王道に乗っ取った作品だけに安心して見てられます。中でも、老母とソン・ジルのサイド・ストーリーには思わずホロリ。

 ところで、主役の姉(キム・ジョンウン)&弟(チング)の母親を演じている女優。非常な貫禄があると同時に、えも言われぬ気品を漂わせています。「なんかどこかで見た顔だけど、思いだせんなー、誰だろう?」と2時間気になりっぱなし。そして、最後のエンド・クレジットで確認してみると…



イ・ボヒ 李甫姫


 えーーーーーーっ!!!

 あの1980年代、韓国映画界を席巻したイ・ボヒですかー!

 イ・ジャンホと組んで、『一松亭の青松は』『寡婦の舞』『馬鹿宣言』『膝と膝の間』『外人球団』『旅人は休まない』を生み出したイ・ボヒですかーー!!

 そんなーーー!!!

 HPみても、予告編見ても、どこにもイ・ボヒが出てるなんて書いてないよーーー(涙)

 彼女が出演していると、ちゃんと告知すれば、観客が100人は増えるよーーー(弱気)

 うぉぉぉぉぉぉぉ!!!

 と、映画館の暗がりの中で一人、コーフンしておりました。^^;


 韓国映画が日本で公開されるようになった1980年代。イ・ボヒやイ・ミスクに魅せられて韓国映画ファンになった日本男児は多いはず。その後、いったん引退し、イ・ミスクは1998年の『情事』でスクリーン復帰。イ・ボヒも同年の『A+生』に脇役出演していたのは知っていましたが…。

 イ・ボヒの出演作が日本のスクリーンにかかるのは、『旅人は休まない』以来のこと。

 奥さん、これは“事件”ですよ。


 それにしてもイ・ボヒ。1959年生まれだからもう50代。最近は主にテレビドラマで活躍しているようだけれど、往年の銀幕のスターとしての貫禄は隠しようもない。顔立ちからして、やっぱり最近の女優さんとは違うんですよ。昨年末は高峰秀子が亡くなったけれど… キム・ジョンウンとイ・ボヒを比べるのは、最近の女優さんと高峰秀子を比べるようなもの、とでも表現すれば、お分かりいただけましょうか。

 新年一発目のサプライズでございました。


『食客2 優しいキムチの作り方』
 1/8(土)~1/28(金)東京・K's cinema
 1/8(土)~1/21(金)名古屋・シネマスコーレ
 http://www.ayapro.co.jp/
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by seochon | 2011-01-21 02:09

ひと月で1万人

 『ビー・デビル』の宣伝会社から連絡がありました。

 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭への招待が決まり、ヘウォン役を演じたクール・ビューティー、チ・ソンウォンの来夕が決定したとのことです。チ・ソンウォンは『ハーモニー 心をつなぐ歌』にも出演していますね。

 そういえば今日は、ゆうばりファンタの情報解禁日だった…と公式サイトをチェックしてみましたが、まだ更新されてないみたいです。が、近々、上映作品などアップされると思いますので、参加予定の方はチェケラッチョ!!なさってください。


 さて、昨日は大雪の中、歩いて帰宅すると、福岡の高校から「公開講座で韓国映画の上映と解説を行うので、情報掲載お願いします」とのメールが。

 こんなイベントです。

福智高等学校 第三回特別公開講座
珠玉の韓国映画「冬の小鳥」上映と解説
 2/12(土)13:00~16:00@福智高等学校
 『冬の小鳥』上映+解説
  解説:大塚大輔(日韓次世代交流映画祭ディレクター)
  進行:松永登代子(飯塚市立中学校教諭)
  司会:有松しづよ(福智高等学校講師)
 参加費:1,500円(飲み物とお菓子付)
 申込み:0947-42-4711(福智高等学校)または090-8354-0778(有松)
 http://blog.goo.ne.jp/all-people-2010

 確たる統計があるわけではないので、単なる印象論になってしまいますが、一昔前はこういった学校主催の映画上映会がもっと頻繁に行われていたような気がします。シネマコリアが配給している『もし、あなたなら~6つの視線』も『まぶしい一日』も、劇場公開やDVDもさることながら、自主上映での上映をアテにしていた部分があるので、こういった学校主催の自主上映の減少、そして、地域の小規模映画祭の消滅は、かなーりイタイです。

 逆にいうと、こういった自主上映が増えれば増えるほど、私たちが取り扱うような小さな作品の配給がしやすくなるので…。微力ながら、上映会の告知、協力させていただきますよーということになるわけです。まさしく「情けは人のためならず」。(^^;

 シネマコリアの情報伝達能力も正直、一昔前と比べるとだいぶ落ちてしまっているのですが、それでもメルマガとHPへの掲出で、1万人前後に開催情報を伝えることができます。

 規模の大小を問わず、映画祭・上映会の開催情報など、どうぞお寄せください。できれば、開催一ヶ月前までに。
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by seochon | 2011-01-17 18:12