シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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高岩仁監督逝去

 高岩仁監督が1/29お昼に入院先で他界されました。

 「カンパで映画製作にかかわる:高岩&若松編」でご紹介した「『教えられなかった戦争 朝鮮編』制作支援&ガン闘病支援上映会(2/2@横浜)」は追悼上映となります。

 故人のご冥福をお祈りいたします。

 以上、簡単ですが、お知らせまで。

「教えられなかった戦争・朝鮮編」制作支援
http://plaza.rakuten.co.jp/eizou1/
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by seochon | 2008-01-30 00:13

韓国語字幕翻訳者募集

 ホワイトライン社が「字幕翻訳家」を公募していますので、以下、お知らせいたします。

 ホワイトラインは、シネマコリアで、毎回、日本語字幕の制作をお願いしている会社です。

 ひとまずは、4月から始まる韓国ドラマの翻訳ですが、先々、韓国映画の字幕翻訳につながっていく可能性もあるようです。

 不明な点はホワイトラインまで直接お問い合わせ下さい。

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韓国語字幕翻訳者募集

 2008年4月より、新たに日本でリリースされる韓国語ドラマ(年間リリース
約12タイトル/総数200本前後)の字幕制作に向けて、翻訳者を募集します。

 翻訳センスや実力もあるのに、今までチャンスがなかった。今後、翻訳者として
映像業界で活躍したいという方、ぜひこの機会にチャレンジしてください。

【応募資格】
 ・性別、年齢は問いません。
 ・現在、既に翻訳に従事されている方。
 ・翻訳学校に通っている方。
 ・学校には通っていないが、翻訳者を目指している方。
 ・とにかく翻訳に興味のある方。

【応募方法】
 2008年2月29日(金)までに、履歴書・経歴書を下記までお送りください。
 必須事項:メールアドレスを記入。

 郵便番号113-0033
 東京都文京区本郷3-16-10 北星舎ビル3階
 ホワイトライン
 TEL 03-3814-8067
 担当:設楽光明(しだら)

【説明会、面接】
 2008年3月7日(金)~12日(水)を予定
 時間などの詳細は応募者へ直接連絡させていただきます。

 最終選考に残った方は、4月(予定)からスタートするドラマ(各話16本/総数
200本)の翻訳をお願いすることになります。このプロジェクトは最低1年間、
その後も継続するようであれば数年規模の企画です。

 また、ドラマに限らず映画字幕翻訳なども対象になります。
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by seochon | 2008-01-29 16:59

JASRAC 申請レポ

 一つ前の「『懐かしの庭』の「癒し」 ~藤本さんからの年賀メールより」と題する記事で、中島みゆきの「時代」という曲の歌詞を転載しています。

 もちろん、この楽曲を管理している日本音楽著作権協会 JASRAC(http://www.jasrac.or.jp/)に申請しての正規利用です。大学生の頃、音楽イベントを開いていたこともあって、JASRACとの付き合いは長いのですが、ネットに歌詞を転載するのは今回が初めて。で、おっかなびっくり申請したのですが、これがまた時代を反映してとでも申しましょうか、非常に簡単&スピーディな手続きで、あっという間に許諾がおりました。(^^

 ブログの記事に歌詞を書きたいんだけれど、著作権の問題があるので・・・と躊躇されている方、もしいらっしゃいましたら、本当に簡単な手続きで値段もそれほどではないので、申請してみてはいかがでしょうか?

 というわけで、以下、JASRACの申請について簡単にレポしますね。

 まず、使用したい楽曲をJASRACが管理しているかどうかを「作品データベース検索サービス J-WID」

http://www2.jasrac.or.jp/eJwid/

で調べます。JASRACの管理下であればJASRACに申請。そうでない場合は、原著作権者またはその管理者に連絡を取る必要が生じます。当然、後者よりも前者のほうが申請する側は楽ですね。JASRACの存在意義の一つは、権利者側も利用者側も個別に対応していたら大変、業務を一括してJASRACで行うことによって、円滑に簡単に進めることが出来る、というのがあります。

 利用を希望する楽曲をJASRACが管理していることが確認できましたら、次に利用の申請をします。この部分が今回一番驚いたことなのですが、申請方法は完全にルーチンワーク化されていて、アホみたいに簡単です。インターネットで楽曲を利用する場合は、J-TAKT

https://j-takt.jasrac.or.jp/

と呼ばれる「利用許諾申込受付システム」にアクセスして、あとはクリック、クリック、クリック、名前、住所などの連絡先、利用するブログの名称、URL、利用方法、楽曲などを入力してボタンを押せば、はい、お終い。最初は若干戸惑いましたが、慣れれば5分とかからない作業です。

 入力が済んだら、最後に「音楽著作物利用許諾申請書(J-TAKTが勝手に作ってくれます、ボタンを押すだけ)」をプリント・アウトして、捺印してJASRACに郵送すれば申請作業は終了です。

 私の場合、郵便がJASRACに届いたであろうその日に、メールで申請内容の確認があり、それが終了したら、ただちに許諾のメールと許諾番号が届きました。この後、書面での正式通知書が届いて、利用料金を支払えばすべての作業は完了。料金は、振込のほか、クレジットカード払いもできるので、私はカードで済ませる予定です。

 申込書に捺印して郵送しなければならないのが面倒といえば面倒ですが、それ以外は、ネット通販で買い物をしてカード払いするのと、ほとんど変わらない程度の手間です。

 気になるお値段ですが、個人がブログなどで非営利目的で利用する場合は、一曲一ヵ月150円。一年間分一括払いだと1200円です(税別)。申請した利用期間を超えて継続掲載する場合は、再度申請が必要になります。ただし、料金は申込者のステイタス(個人、企業&個人事業主、教育機関、非営利団体)と利用目的(営利・非営利)によって大きく変わってきますので、その点は要注意です。

 こういう申請の手間を面倒と感じるかどうか、あと値段が高いと思うか安いと思うかは人それぞれだと思いますが、私はこれくらいだったらケンチャナヨと感じましたです。
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by seochon | 2008-01-17 20:55
 印象的な年賀メールをいただきましたので、ご本人に転載の許諾をいただいたうえで、掲載させていただきます。

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 西村(ソチョン)様

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 昨年、やっとお会いすることができました。ハングルをPCで扱う方法についてメールでアドバイスをいただいてから十年以上もたってしまいましたが、これを機会に改めていろいろと交流させていただければと思っております。

 昨年の夏にイイノホールで拝見した『懐かしの庭』ですが、日本国内での上映の予定などはたっていないのでしょうか。見せたい友人が大勢います。

 監督の舞台挨拶にあった「癒し」という言葉が最初は意外でしたが、映画を見ながら、なるほどと思っておりました。1980年光州事件を生き延びてしまった人たちの苦しみに改めて気付かせてもらった気がします。あの激烈な闘争で生き残った人たちは、死んでいった友人、恋人、同志たちに「申し訳けない」という気持ちを持ち続け、それゆえ闘争方針も過激化していきます。自分も身に覚えがあります。自分の行動を理性的なものと考えているのですが、それを支えているのは結構このような情念であったりします。あんな風に「あなたそれでいいの」(ハン・ユニ)といってくれる人が側にいたらどれだけ気持ちが楽になるか。あれは、韓国の386世代の人達に必要な「癒し」というか、思考停止を解く魔法の言葉ではないかと思った次第です。

 立場を表明することが行為として非常に重要な意味を持つこともあれば、現実に指一本ふれない思考停止でしかないこともあると思います。地元での同窓会(?)の酒宴のトイレのシーンで、「先輩の政治的立場はどちらですか」と聞かれてオ・ヒョヌが「....」と応対する場面も印象に残っています。

 あの後、学生を連れて光州に行ってきました。光州にある東新大学が勤め先の作新学院大学と姉妹校提携を結んでおりまして、前期に交換留学で来ていた学生たちに会うのと、こちらから学生を送る下準備の目的もありました。留学していた学生たちは、光州を闘った世代の息子や娘たちです。親世代の闘争に誇りを持っていると同時に、意外なまでに気負いはありませんでした。慰霊碑に参拝するときに、韓国の学生諸君が「で、なんといってお参りする?」「ありがとうございます、じゃないの」「そうだね」というやりとりがありました。そのあと、彼らは結構長い時間、目を閉じて祈っていたのが印象に残っています。運動圏の光州詣でとはまた違った面を見せてもらいました。

 私と同世代の教員たちは、ある者はあの時徴兵され軍におり、ある者は獄中におり、で生き延びた人達です。軍の側であの時代を生き延びてしまった人達のその後も今後テーマになっていくのでしょうか。『ペパーミント・キャンディー』はその一つだったのだと思います。あの映画の時もメールをさし上げたと思いますが、一週間くらい沈みこんでいた記憶があります。

 日本でも特攻隊の生き残りの乱心、また全共闘運動敗北の後、運動の「周辺部分」にいた人達の「まじめな」出世拒否など、同じような現象があると思ってます。そういうメンタリティを非理性的なものとして片付けるわけにはいかず、さりとて過去は過去とお気楽に生きるわけにもいかず、本当に苦しいものです。ですが、自分自身の歴史(人生?)を整理する意味も含めて、このテーマ、少し丁寧に追いかけてみようかなと思い始めています。

 映画の後、中島みゆきの『時代』を初めて聞いた時の感覚に似たものを感じていたようです。

 韓国では江南のシネマコンプレックスで『華麗なる休暇』を見てきました。あれの日本での上映計画はあるのでしょうか。光州の国立墓地、慰霊碑に参拝した私のゼミの学生は、正視できないと思うと言って、一緒には見なかったのですが、国内で上映されるならそれまでに心の準備をしておくと言ってました。動きなどご存知でしたらお教えください。

 そんなこんなで、韓国との距離が少し縮まる一年でした。

 今年も良い作品のご紹介、期待しております。
 本年もよろしくお願いいたします。

作新学院大学 人間文化学部
藤本一男

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<ソチョン補足>

 文中にある『懐かしの庭』は『なつかしの庭』というタイトルで3/1よりシネマート六本木で始まる韓流シネマ・フェスティバル2008春(http://www.cinemart.co.jp/han-fes2008/)で公開されます。『華麗なる休暇』は『光州5・18』(http://www.xn--518-ps4b.jp/)というタイトルで、5月に劇場公開予定です。
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by seochon | 2008-01-17 20:54

リンク集に追加

 サイドにあるリンク集で、『クリアネス』の情報を網羅されている「しぇんて的風来坊ブログ」にリンクをはりました。

 『クリアネス』な方は、こちらにアクセスされるとイイコトあるかも知れませんよー。(^^

 どうぞご利用下さいませ。

 で、その しぇんてさんのブログによると、『クリアネス』はMOVIX系でも上映されるようです。いや~助かる。職場のすぐ近くにMOVIXあるので。ケータイ配信の盛り上がりによっては今後も上映スクリーン数増えていくんでしょうか? 『恋空』もギョーカイ的には全然期待されてなかったらしいし。結構台風の目になったりして。

 最後に、1/1~1/14までの当ブログ検索ワードランキングなど。

順位「検索ワード」アクセス数
1位「クリアネス 映画」212
2位「クリアネス 映画」38
3位「杉野希妃」37
4位「映画クリアネス」19
5位「映画 クリアネス」12
6位「ソチョン」9
7位「韓国アートフィルムショーケース」9
8位「クリアネス」8
9位「韓国アートフィルムショーケース2008」7
10位「クリアネス 映画化」6

 まさに「クリアネス」一色。(^^;
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by seochon | 2008-01-15 20:23

キッキーファン必見

 『クリアネス』公開記念に(ウソ^^;)、主演の杉野希妃さんも出演している『まぶしい一日』(http://cinemakorea.org/mabusii/)が広島で上映されます。同じくシネマコリア提供作『もし、あなたなら~6つの視線』(http://cinemakorea.org/mosianata/)も。どちらも広島初登場でございます。

 中国地方の皆様、お楽しみ下さいませ~

アジア映画特集 開催期間:2月8日(金)~14日(木)
 @広島市映像文化ライブラリー
 http://www.cf.city.hiroshima.jp/eizou/
 『まぶしい一日』 2月10日(日) 10:30/14:00
 『もし、あなたなら ~6つの視線』 2月11日(月・祝) 10:30/14:00
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by seochon | 2008-01-13 01:34
 昨日からブログへのアクセスが鬼のように増えてます。

 「いったい何が起こったんだ?!」

と解析してみたら、ヤフーで「クリアネス 映画」で検索した人がアクセスしている模様。なんと、公式サイト(http://www.clearness.jp/)をさしおいて、検索結果ではこのブログがトップに表示されるのです(汗)。

 更になんで「クリアネス 映画」で検索した人が急増したのか調査したところ、昨日1/11からNTTドコモの「Music&Videoチャネル」で『クリアネス』が配信され始めたことが判明!

 この映画の企画・制作を担当しているドーガ堂のリリースによれば、「劇場公開前の映画作品が、「iモード(R)」上の動画として先行配信されるという取り組みは、日本初となります」とのこと。

 杉野さんつながりで関心を持っていた『クリアネス』ですが、新しい配給・宣伝パターンとしても今後の興行成否を見守りたくなってきました。

 で肝心の公開初日ですが、公式サイトではまだ「バレンタイン公開」となっていますが、映画館のサイトをチェックしたら初日が出てました。

 渋谷のユーロスペース2にて2月16日(土)より公開です。

 そのほか、携帯の液晶画面で見ることを前提に撮られた映画ということになるかと思いますが、既存の映画と撮り方が違うのか?など興味はつきないですねん。

 シシャハミタイガヤハリミラレナサソウ。。。
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by seochon | 2008-01-12 20:46
 シネマコリアのお客様から自主上映のご案内をいただきましたので、ご紹介します。

高岩仁監督『教えられなかった戦争 朝鮮編』制作支援&ガン闘病支援上映会
 上映作品:『戦争案内』(『教えられなかった戦争』シリーズ・ダイジェスト版)
 日時:2月2日(土)18:30
 会場:男女共同参画センター横浜(フォーラム)
     http://www.women.city.yokohama.jp/yokohama/
 参加費:700円
 ゲスト:高岩仁監督
 問合せ:「教えられなかった戦争・朝鮮編」制作支援上映実行委員会(TEL 050-1103-5959)

 高岩仁監督は、『解放の日まで~在日朝鮮人の足跡』、『イルム』、『江戸時代の朝鮮通信使』、『教えられなかった戦争』シリーズなどで知られる方です。実は、現在ガン闘病中なのですが、『教えられなかった戦争』の<朝鮮編>の制作に取り掛かるべく鋭意準備中。それならば、ということで開催されることになったのが今回のボランティア上映会です。上映されるのは『教えられなかった戦争』シリーズのダイジェスト版ともいえる『戦争案内』。高岩監督も来場し、ティーチインが開催されます。ちなみに『戦争案内』は書籍も出版されています(amazonの該当ページはこちら)。

 映画&書籍ともに未見ですが、「戦争は正義のためでも国民のためでもなく、支配者と資本家が利益を上げるために起こす」という視点で作られているようです。ちょうど正月休みに亀井文夫の『日本の悲劇』を見たところでもあるので、書籍版のほうはちょっと読んでみようかなあと思ってます。ちなみに『日本の悲劇』は終戦直後に作られた作品で、当時のニュース映画を使って、日中戦争から太平洋戦争に至る過程をマルクス主義史観のコメントで解説しています。天皇の戦争責任を追及する内容も持っていて、GHQから公開禁止になった作品です(吉田茂が要請したといわれてますが)。

 上映会に話しを戻すと、会場のキャパは380人。ほぼ満席に近く300人入ったとしても、入場料売上は21万円。仮に(趣旨を鑑みて)ゲストに対する謝礼や上映料金が発生しないと仮定しても、諸経費を除けばカンパにまわる収益は15万円程度かな?というところ。そんなわけで高岩監督の活動に賛同される方は、参加費とは別に寄付などされるとよいのではないかと思います。負担のない額で一人千円、100人が出せば10万円になりますから。

 実は、こういった観客のカンパによって制作されている映画は日本には結構あります。今春、ミニシアターで全国公開される若松孝二監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』(http://wakamatsukoji.org/)もそう。全国公開に先駆けて同監督がオーナーであるシネマスコーレ@名古屋で今、先行公開されているので年末にさっそく見てきたのですが、いやはや大変な映画でした。しびれました。3時間10分の超大作ですが、スクリーンからにじみ出てくる迫力に圧倒されっぱなし。そのテーマが持っている意味合いだとか、描きたいものというのもさることながら、映画的快楽がぎゅーぎゅー詰めになっていて、一瞬たりとも目を離すことができない感じ。その演出スタイルはかなりオーソドックスでわざとらしい効果音の類はちょっと・・・な部分もあるのですが、とにかく真っ向勝負。ものすごいパワーで押しまくってきます。あえて韓国映画で例えれば『シルミド/SILMIDO』に近い感じ。

 映画は、ベトナム戦争、パリの5月革命、中国の文化革命、そして日米安保反対闘争の嵐が吹き荒れる1960年代を背景に、学費値上げ反対闘争に端を発した学生運動が次第に先鋭化し、連合赤軍が結成され、彼らが革命軍事訓練の場でむごたらしい同志リンチ殺人事件を起こし、最後にあさま山荘に立てこもり官憲と銃撃戦を繰り広げるまでを一気に描きます。

 連合赤軍を描いた作品というと、これまで『突入せよ!「あさま山荘」事件』と『光の雨』がありますが、前者は警察の視点からあさま山荘事件だけを描いた作品(なぜ連合赤軍が生まれ、山荘に立てこもったのかは全く描かれない)、後者は連合赤軍による同志リンチ殺人を劇中劇という一歩引いた形で描いた作品(あさま山荘事件はほとんど描かれない)。『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』はこれらとは全く異なる作品で、60年代という時代を描くことに相当の時間を費やしたうえで、リンチ事件・あさま山荘事件を描きます。特に「総括」という名の下に12名の仲間を殺害するくだりは強烈で、もしこの映画が全国拡大公開されて大ヒットしたら、「総括」は今年の流行語大賞になるのでは?と思えるほどに、その台詞が耳に残ります。とはいえ、映画は凄惨なだけではありません。総括によるリンチ事件からは、極限状態における人間の悲しい性(さが)とでもいうものが読み取れ、山荘立てこもり事件のさなか連合赤軍の少年兵による最後の「総括」の叫びと共に、観客に深い感銘を与えます。

 あさま山荘での出来事は常に山荘内から、連合赤軍側の視点からのみ描かれます。また、登場人物はすべて実名が使われています。劇場公開において有力な収入源であるパンフレットは販売されていませんでした。結構有名な俳優も出演しているのですが、宣伝には一切その名前は出てきません。そういったところからも、製作サイドの矜持が感じられる作品です。本当に「逃げる」ということをしない熱い映画です。偶然シネマスコーレの会員割引の日で1,000円で見てしまったのですが、+2,000円だしても惜しくない感じ。というわけで、もう1・2回見ようかな?と思ってます。

 それにしても、こういうテーマの作品(昨年シネマコリアで上映した『ホリデイ』もそうですね)は韓国ですと大資本のもと制作され、全国一斉公開され、スーパー大ヒットする可能性が大いにあるのですが、日本だとカンパで作られ、公開規模もミニシアター系になってしまうというのはなんとも残念な話しです。

 『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』、今年イチオシの日本映画です。2008年ベスト10入りマチガイナシ。
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by seochon | 2008-01-05 18:43