シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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収穫の秋

 エースジャパン(最近ではコミュニティシネマ支援センターも兼ねている)から、機関誌『フィルムネットワーク』が届く。ここは、「国際交流基金」経由で入ってきた作品や、各配給会社から委託された作品の貸出管理業務を行っていて、今回その貸出作品の新規リストが同封されていた。

 見ると、「コリアン・オムニバス・コレクション」としてシネマコリア提供作品『もし、あなたなら~6つの視線』と『まぶしい一日』も掲載されている。春先に委託契約を結んだので、当たり前っちゃ当たり前なんだけど、アピチャッポンやらアラブ映画祭2007作品なんかと並んで掲載されていると、なぜかエラクなったような気がする(笑)。

 他に新規貸出が始まった韓国映画に、2年前のNHKアジア・フィルム・フェスティバルで上映された『ドント・ルック・バック』がある。上映時間が127分になっているので、韓国で公開された再編集版のようだ。映画祭で見たときは144分だったから、ずいぶんと編集に手が加えられたのだろう。ちょっとまた見直してみたいなあ。

 リストの最後のページを見ると、キム・ギヨンの『下女』と『死んでもいい経験』の上映期限が「2008年5月30日まで!」とある。そーかー、そろそろ権利切れなんだなあ。。。また、どこかの映画祭で上映されるだろう、などと油断しているとあっという間に見られなくなります。キネ旬の映画検定試験問題集にも出ていたというキム・ギヨンの『下女』。見てない人は、自分で上映会を開きましょう。ついでに『ドント・ルック・バック』と『もし、あなたなら~6つの視線』&『まぶしい一日』も是非。(^^)


 ところで、今回の「貸出作品ニュース!」の目玉はマレーシア映画9本。昨年、東京国際映画祭で特集されて話題となったニューウェイブ作品群だ。見たい見たいと思っていて結局見られていないヤスミン・アハマドの『細い目』もある。国際交流基金提供作品は貸出料が安くて一作品25,000円。名古屋だったらシネマスコーレのレイト枠を9日間借りて各作品一回上映するとして、ざっと50万円もあればできるかなあ。仮に名古屋から東京に遠征して9作品全部見るとすると、往復交通費+宿泊費+入場料金で一人当たりざっと5万円程度はかかる。東京まで映画を見に行ったと思えば、5万円前後は赤字が出てもオーケーということになる。同じ発想をしてくれる人が名古屋近郊に10人いればそれでもう50万円。どうですか? 名古屋でマレーシア映画見ませんか? 悪魔の誘い声。ひゅるるるる~~~(^^;


 さて、最近、春先からせっせと仕込んでおいたものが、色々と実を結びつつある。2月に青森県立美術館で上映していただいた『URINARA 祖国 -母のまなざし、息子の声-』。あおもり映画祭のトップの方が大変気に入り、今月の23日、同映画祭でふたたび上映されるという。今度は監督も招待されるそう。ヨカッタヨカッタ。

 『まぶしい一日』も、ひとつ秋口の映画祭で上映が決定。ヨカッタヨカッタ。『もし、あなたなら~6つの視線』はパク・チャヌクのパートだけでもいいから、『サイボーグでも大丈夫』の公開にあわせて再上映できないものかと画策中。実現するとイイなあ。。。

 秋口に地元で開催される映画祭に売り込んでいた、知り合いの韓国人監督作品も無事上映決定。監督も呼んでくれるという。うひょひょ。こりゃ久しぶりに「ポンゲ」でもやりますか。って、事前に書いたらポンゲにならないじゃん(爆)。

   ※ ポンゲ:アポなし緊急オフのこと。
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by seochon | 2007-06-03 00:34

私、受賞しました

 カンヌ映画祭も終わり、参加者も続々と帰国。何通か現地報告メールなどいただく。その中に「メダル受賞写真」と題されたメールがあった。

 ははあん。私がドヨニストと知って、現地で激写したドヨン氏受賞の瞬間をおさめた写真を送って下さったのねん。わるいわー、きーつかっていただいちゃって。。。(*^^*) などと思いながら、本文を読んでみると・・・ メールの主、ご本人がカンヌで表彰された、との内容。

 ご存じの通り、今年カンヌは第60回。それを記念して、著名監督35名による短編オムニバスが製作&上映されたりしている。それと同様の趣旨で、世界中から参加している映画ジャーナリスト30名が選ばれ、プレスとして表彰されたという。

 メールの主は、中川洋吉さん。フランスの映画支援政策の研究などで有名な方なのだけれど、今回プレス表彰された日本人は中川さんただ一人。ちなみに、短編製作を依頼された著名監督35人のうち、日本代表は北野武。ということは、カンヌでは中川さんは北野武クラスのオーソリティがあるということなのかしらん?と、びっくりくりくりくりっくりー。

 中川さんからのメールによると、最初にカンヌを取材したのは1977年のこと。以来、ほとんど毎年のように参加して、今年で実に28回目のカンヌだという。中川さんがすごいのは、その回数もさることながら、常にフリーの立場で取材されているということ。ある程度、発表媒体が決まっている状態でプレス申請されているとは思うけれど、やはり映画祭事務局との信頼関係がないと、こうはいかない。そしてカンヌとフランス映画が好きでないと、これほどは続けられない。

 まさしく「継続は力なり」。

 ちなみに、私の場合、第一回の釜山映画祭から連続参加しているのがささやかな自慢だったのだけれど、それも数年前に途絶えて、今はもう行かなくなってしまった。ダメだなあ。。。


 中川さんとの出会いは、大学生時代に遡る。当時、東京の大学に通っていて、所属していたクラブの先輩の紹介で、今はなき三越ロイヤルシアター(日本橋にありました)でアルバイトをすることになった。そこで支配人の下でマネージャー的な仕事をされていたのが中川さん。毎回、蝶ネクタイをしているダンディーな方だった。ロイヤルシアターは私の在学中に閉館してしまい、中川さんともそれっきりだったのだけれど、最近、シネマコリアが中川さんとの仲を復活させてくれた。なにがきっかけかは忘れてしまったけれど、とにかく数年前から東京会場に足繁く通っていただいている。そして、終了後は業界紙の『映像新聞』で分厚いレビュー&レポートを書いて下さっている。

 前述の通り、中川さんはフランスの映画政策研究がご専門のひとつ。今年イメージフォーラムで開催されたコリアン・アート・フィルム・ショーケース(KAFS)のプロモーションで来日したKOFICのアン・ジョンスク委員長にもインタビューしており、最近、かなーり韓国の映画政策に関心があるという。来日プロモのインタビューでは短すぎるので、一度ソウルに行ってKOFICその他を本格的に視察したいとも。

 ソチョン「その時は都合つけてお供しますよ」

 中川「そりゃ、心強いね」

 さて、実現するのはいつのことか。
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by seochon | 2007-06-02 15:01