シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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2011年 12月 27日 ( 1 )

 毎年3月に開催されている大阪アジアン映画祭(OAFF)。第7回となる2012年は3月9日(金)~18日(日)の10日間にわたって開催されますが、はやくもオープニング作品が発表されました。日韓の映画人が結集して作り上げた『道 ~白磁の人~』です。


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(C)2012『道 ~白磁の人~』フィルムパートナーズ


 作品内容については、横着して(^^;映画祭リリース文をそのまま転載させていただきますね。こんな作品です。

 『道 ~白磁の人~』は、KOFIC(韓国映画振興委員会)の支援を受ける史上初の外国映画として、本格的な日韓共同の制作体制により生まれた壮大なスケールのエンターテインメント作品です。高橋伴明監督のもと、そのスタッフの9割は韓国の映画人というかつてない共同制作で生まれた話題のヒューマンドラマ。さらに本作が画期的なことは、100年前の実在の日本人の生涯を軸に据え、これまでタブー視され映像化されることのなかった日本統治時代の朝鮮半島を真っ向から描いていることです。主人公の浅川巧は、23歳のときに朝鮮半島に渡り、白磁に代表される朝鮮工芸の美しさを伝え守り、民族の壁を超えて朝鮮の人々と深い友情を育みます。浅川巧役に吉沢悠、その親友・李青林役にペ・スビンが扮し、日韓の民族対立と秘められた友情をテーマにした熱いドラマを展開します。

 なお、オープニング上映会場はいつものABCホールではなく、大阪駅前の梅田ブルク7とのことです。『道 ~白磁の人~』の配給はティ・ジョイですので、その系列のシネコンでのオープニング上映が実現したということなのでしょう。

 大阪アジアン映画祭は、元は2005年に開催された「韓国エンタテインメント映画祭」です。翌年から「大阪アジアン映画祭」と改称され、上映作品が韓国映画からアジア映画に拡大されましたが、しばらくは配給付き作品の大阪プレミア上映をするだけの、よくある地方のアジア映画祭でした。転機となったのは2009年に暉峻創三氏をプログラミングディレクターに迎えたこと。以後、未配給作品に字幕を付けての日本初上映、コンペ部門の創設、ワークショップ・映画講座などの開催と、名乗ってはいなくても「国際映画祭」にふさわしい映画祭として急成長しています。

 暉峻時代になってからの新キャッチフレーズは「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」。未公開の優れたアジア映画を大阪発で紹介し、劇場公開に結びつける、そしてゲストとして来日した映画人が交流し、そこから新しい作品が生まれ、そういった大阪発の映画がアジア全域へと羽ばたいていくことを狙いとしています。前者については既にいくつかの作品が大阪アジアン映画祭での上映後に劇場公開されていますし(ex.『一万年愛してる』)、後者については今年の映画祭でゲストとして来阪した『遭遇』のイム・テヒョン監督、同主演男優ミン・ジュノ、『マジック&ロス』のプロデューサー兼女優である杉野希妃が、まさしく偶然“遭遇”し、出会ったその日に『大阪のうさぎたち』という一本の映画を撮りあげてしまうという奇跡的な出来事が起こりました。また、大阪アジアン映画祭は来年から、西のぴあフィルムフェスティバル(PFF)とも評される自主映画作家の登竜門「シネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)」を統合。人材育成と日本&アジアの作家の交流にもより一層力を入れていくようです。ちなみに、CO2出身で『マジック&ロス』の監督でもあるリム・カーワイの“つぶやき”によると、今年のCO2助成作品にはキム・コッピが出演するとか。

 長々と映画祭の紹介を書いてきましたが、“映画祭”という空間を演出することによって、アジア映画を日本に紹介し、アジアの映画人と日本の映画人の交流を促進し、汎アジアな映画の製作を推進し、もって大阪(といいつつ実はアジア全域)の映像文化の発展に寄与しようとしている大阪アジアン映画祭のオープニング作品として『道 ~白磁の人~』が選定されたのは極めて妥当なことと言えるでしょう。


『道 ~白磁の人~』
 2012年/日本映画/2時間(予定)
 監督:高橋伴明 原作:江宮隆之 脚本:林民夫
 出演:吉沢悠、ペ・スビン、酒井若菜、石垣佑磨、塩谷瞬、黒川智花、近野成美、チョン・ダヌ、チョン・スジ、市川亀治郎、堀部圭亮、田中要次、大杉漣、手塚理美
 http://hakujinohito.com/

第7回大阪アジアン映画祭(OAFF2012)
 2012/3/9(金)~3/18(日)
 http://www.oaff.jp/

シネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)
 2012/3/10(土)~3/11(日)
 http://co2ex.org/
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by seochon | 2011-12-27 03:05