シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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2011年 02月 03日 ( 2 )

 1/31にラインナップが公表された大阪アジアン映画祭。公式サイト(http://www.oaff.jp/)ではその後も続々と情報が追加されています。

 まず、特集企画「Directors in Focus:深田晃司という才能」では、期待どおり『歓待』が上映されます。加えて、『歓待』のメイキングとも言える作品『少年少女』も上映されます。どちらも杉野希妃主演映画。うーん、見なくてはなるまいなあ。その他、深田監督の出世作『東京人間喜劇』、『ざくろ屋敷』、短編『自転車と音楽』が上映されます。杉野さんと暉峻さん(映画祭プログラミング・ディレクター)のオススメ監督な訳ですから、うーん、全部見たほうがいいのかなあ。

 次に、同時開催のアジアン・ミーティング大阪2011の概要も発表されました。こちらでは、大阪の常連イ・サンウ監督の新作『父、吠える(原題:父親は犬だ)』が上映され、イ・サンウを招いたシンポジウムも開かれます。『父、吠える』は昨年、京都国際学生映画祭で上映されていますが、大阪では初上映ですね。

 そして、お待ちかねのタイム・テーブルとチケット発売情報も掲載されています。今、プリントアウトしてじっくりにらんでいるのですが… 今回の大阪アジアン映画祭、微妙に上映がバッティングしていて、韓国および韓国関連映画をすべて制覇するのは地元・大阪在住者でも結構厳しいかも知れません。ああ、うらめしや。(^^;

 一番気になるゲスト!ですが、今日、大阪アジアン映画祭の会場でもあるシネ・ヌーヴォから送られてきた月間スケジュール表に、シネ・ヌーヴォ上映分のゲスト有無が掲載されていましたので、以下に掲載します。

a0101620_22365839.jpg

 ★マークと☆マークが付いている回がゲスト付きです。チケット発売はもう今週末2/5からとのことですので、参加予定の方はじっくりにらんで作戦を練りましょう~(^^) ちなみに、この表には誰がゲストかは記載されていません。全会場の舞台挨拶情報&ゲスト情報は先々映画祭公式サイトに掲載されると思いますので、気になる方はチェックしてくださいね。
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by seochon | 2011-02-03 22:42
 韓国映画振興委員会(KOFIC:http://www.kofic.or.kr/)の日本通信員Jさんからメールをいただく。

 歴代のKOFIC日本通信員の皆さんとは親しくさせていただいているのだけれど、Jさんとはお初のやりとり。昨年10月に赴任され、現在は「2010年の日本映画産業の総決算、および日本で韓国映画がどのように上映されているか」を調査中とのこと。で、ご質問いただいたのが、タイトルにある「日本で公開された韓国映画の興行成績を知りたいのですが…」というもの。

 この質問、卒論の時期になると韓国映画の研究をされている大学生・院生の皆さんからもよくいただきますので、これを機会にまとめておきますね。

 残念ながら、日本で公開された<すべて>の韓国映画の興行成績を正確に知ることは極めて難しいです。不可能と言っても過言ではありません。

 韓国には公開中の映画のチケット販売数や販売額がすべて分かる「映画館入場券統合電算網(http://www.kobis.or.kr/)」システムがあります。また、韓国映画振興委員会が、映画館入場券統合電算網のデータをもとに韓国で公開されたすべての映画の興行成績を月単位・年単位で発表しています。大ヒットしようが大コケしようが、その興行成績はすべてガラス張りで誰でもアクセすることができます。

 一方、日本には韓国の映画館入場券統合電算網のような便利なシステムがありません。日本では、各作品の興行成績は、原則として配給会社や映画館がマスコミに対してリリースした数字しかありません(*)。それらは『興行通信(http://www.kogyotsushin.com/)』や『文化通信(http://www.bunkatsushin.com/)』などを通じて我々も知ることができますが、あくまで発表されるのは、成功した作品の興行成績だけです。コケた作品の興行成績を配給会社が公表することはあり得ませんので、その数字は全く分かりません。唯一の方法は配給会社に直接問い合わせることですが、学術目的であっても悪い数字を教えてもらえることはまずないでしょう。

(*) 興行通信や文化通信が独自に調査した統計もありますが(HPでサンプルを見られます&購読申込みもできます)、有料の業界紙で誰でもアクセスできる、という訳にはいかないようです(私も現物を見たことはありません)。

 というわけで、日本で公開された韓国映画の各作品ごとの興行成績をすべて知ることはできないのですが、部分的には数字を拾うことができます。

 まず、成績が良かった作品、具体的にいうと興行収入が10億円以上だった作品については「日本映画製作者連盟(http://www.eiren.org/)」が毎年、ランキング形式でその数字を発表しています。ホームページにアクセスして「日本映画産業統計」をご覧になってみてください。2010年に公開された韓国映画では『サヨナライツカ』が興収12億円で外国映画の中で第16位であることが分かります。

 興収10億円未満の作品については、前述の通りその成績を知ることは極めて難しいのですが、日本で知りうる公表データをすべてまとめた一覧表が、キネマ旬報・映画総合研究所(略称「キネ旬総研」:http://www.kinejunsoken.com/)が出版している『映画ビジネスデータブック』に収録されています。この本には日本で公開された映画のうち主要な作品の

1.題名
2.配給会社
3.公開年日
4.プロデューサー
5.監督
6.出演
7.主要公開劇場
8.スクリーン数
9.初日2日間動員
10.初日2日間興収
11.最終興収

などが一覧表の形で掲載されています。この表はキネ旬総研が「興行通信」「文化通信」で公表された興行成績をすべて拾って作成したものです(大変な労力!)。ただし、配給会社が発表していなければ数字はありませんので、9番、10番、11番は空欄も多いです。

 と、ここまで書いて手元の『映画ビジネスデータブック』各年号を調べたら…

 アチャー! <2008>年版と<2009-2010>年版には前述の1~11までの一覧表が掲載されているのですが、最新の<2010-2011>年版(といっても昨年発売された号)では、なくなっちゃってますね。。。「労多くして功少なし」と判断されてボツ企画になってしまったのでしょうか。残念。

 となると、誰でもアクセスできるデータは、やはり「興収10億円以上」の作品だけになってしまいます。最近の韓国映画は、なかなか大ヒット作が出ませんので、結局「日本で公開された韓国映画の興行成績」は闇の中ということになってしまいますね。。。

 多少なりとも有益なものを、と思って書き始めたのですが… オソマツでした。(^^;
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by seochon | 2011-02-03 16:11