シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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2007年 04月 30日 ( 1 )

 シネマコリアとも関わりのある、コミュニティシネマ支援センター&国際交流基金の活動をご紹介。

『地域における映画上映状況調査~映画上映活動年鑑2006』出版(コミシネ)

 2002年から文化庁の支援事業として実施されている、映画館・非映画館における上映活動の調査報告書。最新の2006年版が出版されました。一般の書店ではお求めになれません。購入方法、本の内容の詳細はこちらで確認願います。HPに書かれている要約は、昨今の日本の映画上映環境を知る上で一読の価値ありです。提示されている問題点を簡単にまとめますと・・・

A.シネコン増加&スクリーン数増加、年間入場者数もやや増加
B.公開作品数激増→作品間の興行格差拡大
C.ミニシアターの経営環境悪化
D.既存館の閉館、中心市街地の空洞化進行

 当初の「シネコンの登場により多様な作品(=選択肢)を観客に提供できるようになる」という予想がはずれ、一部の大ヒット作がスクリーンを占有して、むしろ「画一化」の方向へ向かっている、というのが一番大きな問題点。韓国も状況はほとんど同じですが、「入場者数は年々激増している(ただし今年は前年同期比マイナスなので、いろいろ危機説が出てます)」という点と、「既存館がシネコンにリニューアルされた関係で日本ほど市街地の空洞化は起こっていない」という二点が異なります。

 で、見たい物が見られない、見せるべき物がほっておいたら上映されない、という場合は、自力でなんとかしなさい(^^;、ということで次のようなプログラムが提供されています。


映画上映専門家養成講座「シネマ・マネジメント・ワークショップ」(コミシネ)

【講義とゼミ】全32コマを予定
【映画鑑賞+映画史講義】 全10回 各回1作品を鑑賞後、映画史の講義
【修了実習】2008年5月中旬にユーロスペースとアテネ・フランセで、受講生企画の修了上映会を実施

期間:2007/6/26~2008/3/18
授業時間:毎週火曜日19:00~21:00+月1回土曜日14:00~17:00
教室:映画美学校
募集人数:24人
授講料:157,500円

 上映者育成のための総合講座です。映画祭・上映会の開催、あとはコミシネ的ミニシアターの運営に主眼が置かれていますが、映画業界に関心のある方なら受講する価値はあるでしょう。この講座の特徴のひとつに、最後に実習として実際に映画祭・上映会を開く、というのがあります。リアルアラブ映画祭などがその例です。

 お値段は一見高いですが、講師陣がスゴイので、こういった方々とコネクションを作れるというだけでも十二分に元が取れます。シネマコリアは裸一貫叩き上げですが、昔からこんな講座があったら名古屋からでも受講しに通っていたかも・・・と思うくらい、充実の内容です。

 2005年の第3期講座の講座案内が映画美学校の「マネジメント講座」のページにありますので、具体的な内容はそちらを参照してください。ちょっと昔の案内ですが、基本はあまり変わらないはずです。

 受講希望の方はコミュニティシネマ支援センター(03-5562-9574)までお問い合せを。チラシを送ってくれるそうです。


英語字幕付き日本映画上映会(国際交流基金)

 最後に面白い上映会のご案内。

英語字幕付き日本映画上映会「日本クラシック、海外発信中!」
 5/25(金)~27(日)@赤坂区民センターホール
 『安城家の舞踏会』『二十四の瞳』『煙突の見える場所』
 『近松物語』『しとやかな獣』『女ばかりの夜』の上映+講演会

 シネマコリアは文化交流のため、未配給の韓国映画に日本語字幕を付けて上映していますが、その逆、日本文化を海外に紹介する活動をしている組織もあります。例えば今回紹介した上映会を主催する国際交流基金。ここは日本文化を海外に、外国文化を日本に紹介する活動を行っている方なら知らない人はいない、といっても過言ではない独立行政法人。シネマコリアも2年に1回ペースで助成金を頂戴しています(ありがとうございます)。

 今回の上映会、全作品英語字幕付きで外国人でも観賞できる(英語圏のパートナーがいらっしゃる方は是非!)というのに加えて、ちょっとオススメなのは、2004年までニューヨークの非営利団体ジャパン・ソサエティーで日本映画のプログラミングを担当していた平野共余子氏の講演があること。この方の著書『マンハッタンのKUROSAWA 英語の字幕版はありますか?』はジャパン・ソサエティーでの同氏の奮闘を記した物で、とっても面白いです。平野氏はアメリカで日本映画を紹介、シネマコリアは日本で韓国映画を紹介、という違いはあるものの、同じ志を持つ者としては大いに啓発され励まされた本でした。映画祭・上映会を開いているけど、最近ちょっとマンネリ、悩みも尽きない・・・と凹んでいる方は必読でございます。

 そーそーそーそー、私のやってることにはこんなにすごい意義があるのよ~~~とスーパーハイになれること請け合いデス(笑)。
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by seochon | 2007-04-30 22:00