シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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『ホリデイ』お返事

 『ホリデイ』についてのご質問など、お返事いたします。

1.『ホリデイ』のサントラはありますか?
 残念ですが、韓国でも発売されていないようです。主題曲のビージーズの『ホリデイ』は日本でも色々なCDに収録されています。

2.挿入歌のうち、男の人の渋い声の曲が耳に残っています。名前と曲名を教えてください。
 脱獄が成功した直後くらいに、かかっていた曲ですよね? 字幕チェックのとき、私も気になったので、字幕翻訳をされた千香仙さんに聞きましたところ、チョン・イングォン(전인권)の『たし いじぇぶっと(다시 이제부터)』という曲だそうです。直訳すると『また、これから』。チョン・イングォンは、かなり有名な歌手です。映画『オー!マイDJ』では出演もしていて、彼の『へんじん(행진)→行進』が劇中で印象的に使われています。未見でしたら、是非ご覧になってみてください。

3.『ホリデイ』の元になったチ・ガンホン事件について書かれた書籍はありますか?
 この事件を主題にした本はないのではないかと思います(もし、あるようでしたら、コメントお願いします>皆様)。この事件について触れている書籍でしたら、あります。

『なるほど! これが韓国か -名言・流行語・造語で知る現代史』 李泳釆/韓興鉄著、朝日新聞社、2006年

 この本は、映画を通じて韓国をもっと知りたい!と考えている方には花丸のオススメ本です。李承晩以降の大統領7人のそれぞれの時代について、当時流行った言葉をキーワードにして解説しています。解説の後に、関連映画も紹介されているので、映画ガイドとしても使えます。今回、シネマコリアで上映した作品に関連する記述は、

『ホリデイ』
 「有銭無罪、無銭有罪」
 「緑化事業」 (社会浄化のための保護監護法に関連して)
 「三清教育隊」 (社会浄化のための保護監護法に関連して)
『ラジオ・スター』
 「1度やって、2度やると、やたらとやりたくなる」 (挿入曲『美人』関連記事)
 「僕は知っている」 (歌と政治の関係性について)
『懐かしの庭』
 「ソウル駅回軍」
 「光州共和国」

あたりでしょうか。その他、韓国映画を読み解くためのキーワードが満載です。是非、お読みになってください。


 関連してスタッフのSUMさんが、チ・ガンホン事件についてOAされた韓国のテレビ番組を探してくださいました(Thank you > SUM ssi)。

Daum tv pot 「有銭無罪、無銭有罪」 チ・ガンホン人質劇事件 動映像
人物現代史 「有銭無罪、無銭有罪 チ・ガンホン」

 Daum tv potは、1988年事件発生当時、実際に韓国のテレビでOAされたニュース集です。言葉は分からないかも知れませんが、これは是非ご覧ください。『ホリデイ』のラストシーン、人質立てこもりのシーンは、凝りに凝って実際の映像を再現していることが分かります。心なしか、イ・ソンジェの顔もチ・ガンホンの顔と似ているような気もします。自らを追い込んで役に同化した結果でしょうか。ヤン・ユノ監督もこれらのニュースをテレビで見ていたのでしょう。

 人物現代史は、「人物」をキーワードに時代を読み解くテレビ番組。俳優のムン・ソングンが司会&ナレーターを務めています。私もまだ全部は見てないのですが、当時の関係者の発言などが収録されているようです。

 どちらの映像も貴重な内容です。全部は聞き取れないのが残念! ボランティア翻訳プリージュです。
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by seochon | 2007-08-29 18:35