シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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外を見る目

 昨年シネマコリア2006で、日本人も出演&製作参加している『まぶしい一日』を上映したところ、韓国在住の日本人関係者、またはその友人が、何人か来日して東京会場を視察されていった。で、皆さん一様に会場の異様な(?)盛り上がりに痛く感動されたご様子。そのうちのお一人が打ち上げで、「自分もシネマコリアの日本映画版をソウルで開きたい!」と熱く語ってらした。あれから約10ヶ月。その方からメールをいただく。10月にソウルで開催される在外同胞映画祭のスタッフになった、というご報告だった。

 今年、3回目を迎える在外同胞映画祭は「朝鮮・高麗・コレア・コリア 疏通する」というスローガンの下、全世界700万にのぼる在外同胞が作った作品や、彼&彼女らを題材にした映画を上映する映画祭。過去の上映作品を見ると「送還日記」、「選択」、「もし、あなたなら2 五つの視線」の一編「鍾路、冬」、「在日」、「ウェディング・キャンペーン」、「キムチを売る女」といった作品が並ぶ。どれも好きな作品。昔の韓国映画はとにかく内向きでウリウリな作品が多かったけれど、最近は外を向いた映画、外から韓国内を見た映画が増えている。とてーも、いいことだと思う。これらの作品によって、韓国という国が、より客観視され、相対化されていくだろうから。その中で在外同胞がしめるポジショニングは、マイノリティとはいえ、どんどん重要になっていくのだろうな、とも思う。その意味でも意義深い映画祭。できうることなら、この映画祭をそのまま全部日本に持ってきたいくらい。にゃはははは。

 メールの主からは、今後の映画祭の業務について2・3のアドバイスを求められる。返答ついでに、上映したら面白かろうと思える在日映画をいくつかお知らせする。


 今秋、韓国で新しい映画祭が始まる。その名は、ソウル忠武路国際映画祭。忠武路(ちゅんむろ)は、昔、映画会社が密集していた場所で、「ハリウッド」がアメリカ映画の代名詞となっているように、「忠武路」は韓国映画界の代名詞となっている。現在は、ほとんどの映画関連会社は江南に行ってしまったので、「名ばかり」ではあるのだけれど。この映画祭が忠武路復活の原動力になっていくのかな?

 映画祭の委員長は、キム・ホンジュン監督。その全貌はまだ発表されてないけれど、「発見」「復元」「創造」がキーワードになるそうで、これまで韓国ではあまり重視されていなかった古典映画の復元、70年代80年代に一般市民が撮った8mm映画の保存といった作業にも着手する可能性があるらしい。キム・ホンジュン監督と言えば、最近では、韓国映画の自分史を撮ったドキュメンタリー「マイ・コリアン・シネマ」シリーズで知られるけれど、今後もソウル忠武路国際映画祭を通じて、続編が発表されていくのかな?と、ちょっぴり期待。

 忠武路映画祭は今年10/25~11/2に開かれる。東京国際映画祭、ぶっちしてソウルに行かれますか?
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by seochon | 2007-06-16 18:18