シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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理解者を増やす

 元・文化庁の寺脇研さんが上梓した『韓国映画ベスト100』(朝日新書)を読む。

 オビに寺脇さんが選んだベスト10が掲載されているのだけれど、第10位がなんと昨年シネマコリアで上映した『もし、あなたなら2 五つの視線』。ベスト10入りした作品で未配給なのはこれ一本ということもあり、心の中でををっ!と叫ぶ。この本、何部くらい印刷されているんだろう? 新書だし、一万部は刷っているのかな? 大手の書店だと平積みにされているから、これは結構なフリーパブ。残念ながら『もし、あなたなら2』は今現在日本で見られないのだけれど、替わりに第一弾の『もし、あなたなら~6つの視線』のDVDセル&レンタルが伸びないかなーとスケベ心を抱く。ええ、第一弾もシネマコリアの提供作品なんですよ。はい、見てない方は今すぐ見てくださいね。

 寺脇さんは2004年から毎年かかさずシネマコリアに参加されている。以前から何で2004年からなんだろう?と思っていたのだけれど、本を読んで疑問氷解。寺脇さんは2003年に釜山国際映画祭に参席、同年暮れあたりから韓国映画を見始めたとのこと。振り返ってみると2004年1月から韓国における日本大衆文化がほぼ全面解禁され、その年から東京ではイメージフォーラムで韓国インディペンデント映画が、ソウルではメガボックスで日本映画の上映会が文化庁の主催により開催されている。そんな流れの中でシネマコリアにも参加されるようになったのですね。

 ところで、新書をパラパラとめくってみると・・・ あるわあるわ、シネマコリア上映作品がたーくさん。写真付きのベスト100入り作品が6つ。写真なしで紹介されているのが7作品。ご覧になった作品で、全く触れられていないのは『品行ゼロ』だけかしら。いまだ未配給の作品も多いのに、こんなに紹介していただいて、ありがたいことです。

 意外なことに(?)シネマコリアで韓国映画にハマッタ映画評論家が何人かいる。在・名古屋の評論家、森卓也さんもその一人。昨年だったか、電話口の会話で1999年にシネマコリアで上映した『セサン・パクロ 外の世界へ』で韓国映画に目覚めたのだとおっしゃる。えー、そんなの初耳、そうならそうと早く言ってくださいよー、と思ったのだけれど、言われてみれば以前監督のヨ・ギュンドンが地方の映画祭に来日したとき、森さんもその映画祭に参加されていた。なるほど、そういうことでしたか。。。

 シネマコリアは韓国映画ファンが集う場所と思われていて、もちろんそれは間違いではないのだけれど、韓国映画ファンだけかというと案外そうでもなくて、シネマコリアで初めて韓国映画を見たという人もいる。去年は某アイドルがチケプレに当たって『もし、あなたなら2 五つの視線』を見に来ていたようだ(ご本人のブログにそう書いてあった)。シネマコリアで初めて韓国映画を見て以来ファンになりましたー、というようなカミングアウトをされることが時々あるけれど、これほど嬉しい話しはない。語弊のある書き方になるかも知れないけれど、一部のファンのために開催しているのではなくて、プロ&アマを問わず、韓国映画を見る人、上映する人を増やすためにやっているのだから。

 シネマコリアの作品はとりあえず全部見るというお客さんが相当数いらっしゃる。毎年作品をご覧になってすかさず分厚いレビューをブログにアップしてくださる方もいらっしゃる。シネマコリアは、ものすごいビッグウェーブを作り出すことはできないかも知れないけれど、韓国映画の理解者を増やすという意味では多少の貢献はできているのではないかと最近思うようになった。
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by seochon | 2007-05-21 01:42