シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カネよりもモノよりも、ヒト

 大阪の映画人に電話。

 先日、大阪で日本初公開された『ウリハッキョ』の話題になる。とにかくすごい人の数で、入場できない人が続出。大盛況というか大混乱だったとか。作品は一言でいって「青春物」。政治色はないわけではないけれど、それよりも爽やかな青春ドキュメンタリーといった趣が強いらしい。『まぶしい一日』もそんな雰囲気があったけれど、日韓もの、在日もの、いずれもそういう方向に向かっているんでしょうかねー。おっと、今日は『パッチギ!LOVE&PEACE』の初日。戦時の済州島も描かれているそうで、『まぶしい一日』の『宝島』のからみで気になっている。これは早いうちに見なくてわー。

 ところで『パッチギ!LOVE&PEACE』を製作&配給しているシネカノンの李鳳宇さんのインタビューが、今書店に並んでいる『キネマ旬報』(2007年5月下旬号)に載っている。シネカノンは、外国映画の配給からスタートして、製作・劇場興行までをカバーするようになったインディペンデント系の会社。ソウルの明洞でも映画館を経営している。ちなみに、シネカノンが劇場経営を始めたのは、大阪の第七芸術劇場が最初。今は経営母体が変わっているのだけれど、ナナゲイはシネマコリアの大阪会場として2004年から毎年使わせていただいている。先日は、元シネカノンのスタッフの方と名古屋でお会いした。どれもうすーくはあるけれど、最近何かとご縁がある感じ。

 『キネ旬』の記事では、李鳳宇さんが始めた映画学校が紹介されている。人材育成を始めたのは、良い作品を製作するのも配給するのも核となるのは人。自分たちのやってきたことを継承してくれる人を育てていかなければならないことに気づいたのがきっかけとか。このコメントには100%共感。

 シネマコリアも、自主上映から始まり、小規模な映画祭を全国展開する形に発展させ、作品によっては買い付け、配給もするようになった。シネカノンは、自前の劇場を経営し独自の配給網を構築する中で、製作・配給をやっている。シネマコリアは韓国映画を上映したい人のネットワークを構築する中で、ミニ映画祭・配給をやっている。規模は全然違うけど、目指している部分は似ているのかな?と思ったりもする。活動を拡大させる中で感じるのは、重要なのはとにかくヒト。どんなに小さな自主上映でも一人では開催できない。カネはなくともヒトさえいれば、なんとかなる。ヒトがいないと何も出来ない。今年はウェッブサイトを完全リニューアル。それ以外にも、ちょっとずつシネマコリアの組織を変え始めている。人を育てるなどと書くのはおこがましいけれど、色んな形でシネマコリアの仕事に関わっている方が、その仕事を通じて経験積み、今後の映画界に貢献してくれる人材に成長してくれたらなあ、とひそかにマジメに考えている。

 もう一つ。李鳳宇さんの「僕ももう年を取ったから、早く辞めたいんですよ」との発言に激しく同意(笑)。「辞めたい」というのは正確ではなくて、未配給の韓国映画を上映する枠組みとしての「シネマコリア」、形として出来上がった部分は、どんどん他の人に任せて、新しいことをやりたいなあと、ワガママなことを考えている。野望めらめら(眼が炎)。
[PR]
by seochon | 2007-05-19 16:57