シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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はんぐる・まる

 公開中の『初雪の恋 ヴァージン・スノー』を見る。

 昨年から、言葉の通じない日韓男女が登場する作品を何本か見ている。コミュニケーションの取り方がそれぞれ違って面白い。

『初雪の恋 ヴァージン・スノー』
 男=韓国、女=日本
 ブロークンイングリッシュ→お互いの言語を学び始める→韓国語のウェイトが大きくなる。

『素敵な夜、ボクにください』
 男=韓国、女=日本
 主人公の友人に、両国語を解する男女がいてサポート。そのサブキャラも結ばれる。

『あなたを忘れない』
 男=韓国、女=日本
 原則日本語。

『まぶしい一日』第3話『空港男女』
 男=日本、女=韓国
 通じないはずなのに、自国語で話し、なんとなく通じている。


 こうやってみると『空港男女』は、かなりチャレンジングというか、特殊な映画であるなあと感じる。

 伝統的に日韓男女ものは、南男北女ならぬ、韓男日女なのだけれど『空港男女』だけ逆パターン。まさか日男韓女は『空港男女』だけ、ということはないと思うけど、他の作品を挙げろといわれると、ぱっと思いつかない。

 通じ合うはずがないのに、母語でしゃべり倒すというのも相当ムチャな話しだけど、空港での一夜という設定がうまい。これくらいならあり得るかも、と思える。長尺の映画だと恐らく持たないけれど、中編であるため飽きることなく見られる。

 他の作品は恋愛として成就してしまうけれど、『空港男女』は恋愛感情一歩手前。そういう対象として相手を見ているかどうかもはなはだ怪しい。未完なだけに観客が色々と想像する余地がある。お話しとして THE END ではなくて、まだ続きがあるような感じ。どのような物語を続けるかは観客にゆだねられている。時間的にも空間的にも広がりがある。そこに未来の日韓関係を見てもいい。



 ところで、『初雪の恋 ヴァージン・スノー』。宮崎あおいが見事なまでにパッチムに母音を追加して発音していて思わず微笑。韓国で公開されるときは、字幕が付いてしまうんだろうなあ。(^^;

 彼女の韓国語台詞で「はんぐる・まる 한글말」というのが出てきた。「韓国語 はんぐん・まる 한국말」の言い間違いか、それとも「ハングル語」のつもりで「はんぐる・まる」と言ったのか。私の空耳アワーかも知れないけれど、あの箇所は修正した方がいい。韓国公開時「はんぐる・まる」と聞き取れてしまった韓国人はきっと悲しむ。
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by seochon | 2007-05-16 00:22