シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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右翼か左翼か

 『まぶしい一日』に出演している塩田貞治さんのプロダクションからメールあり。文中、鈴木邦男という著名人が自身のHPで『まぶしい一日』を褒めてらっしゃるとの記述に目がとまり、さっそくチェック。

 レビューは、このページの【お知らせ】のところに書いてある。

 映画『パッチギ!LOVE&PEACE』もよかったですが、韓国映画『まぶしい一日』もよかったですね。

とのこと。うーむ、世が世なら『まぶしい一日』も『パッチギ!LOVE&PEACE』と同じ規模で劇場公開できたりするんだろうか?とふと妄想してみる。

 鈴木邦男さん、お名前はちらちら見かけるものの、どんな方かあまりよく存じ上げなかったので、これを機にググってみる。すると、一水会の顧問で、新右翼であると分かる。肩書きが文筆家になっているページもある。右翼というと怖い人をイメージしてしまうけれど、この方はいわゆるひとつの右翼のイメージからはかけ離れた人物のよう。『朝まで生テレビ』にも数回出演してらして自由な発想をされるのだそうだ。色々調べてみると、『新しい神様』にコメントを付けていた方と分かる。『あんにょん・サヨナラ』がポレポレ東中野で公開されたとき、公開トークセッションに出演されたりもしている。これから公開される作品では『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』『実録・連合赤軍』に推薦コメントを寄せていらしたりもする。うーむ、右翼というか左翼に近い感じすらする方なんですね。今の時代、二分法で竹を割ったように分類することに意味はない、というか、そんなことは不可能(でも、マスコミはやる)とは分かっていても、色々な方がいらっしゃるものだと再確認。


 さて、鈴木さんのレビュー、日韓間に横たわる過去を描いた『宝島』でグッと引き込まれ、『母をたずねて三千里』は若干印象薄め、最後の『空港男女』の軽快なメッセージに引き込まれるという流れになっている。そして、『空港男女』の「言葉は通じなくてもなんとなく分かりあえる」という部分を評して

 言葉が通じなくても、いい人かどうかは分かる。いくら喋っても、分からないこともある。

と書かれている。『朝生』出演者だけに、なるほどと納得させられる。

 『まぶしい一日』には結構な政治的メッセージも含まれていて(ただしシークレットで分かりにくい、鈴木さんも多分気づいてらっしゃらない)、そこを強調して宣伝する方法もあったのだけれど、昨年のシネマコリアでは「新しいタイプの日韓コラボ」という側面を強調してみた。でも、鈴木さんのような政治問題に関するオピニオンリーダー的な方にもちゃんと引っかかってもらえるなら、もうちょいその色を出しても良かったのかな・・・などと思う。

 外国映画は字幕の善し悪しによって理解度が変わることがあるけれど、宣伝によってもその印象が大きく変わる。
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by seochon | 2007-05-01 15:46