シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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祝!『パンガ?パンガ!』上映

 11月に熊本と福岡で開催される東アジア市民共生映画祭2011(旧称、東アジア移住共生映画祭)で、『パンガ?パンガ!』が上映されます。映画祭での上映タイトルは(わずかな違いしかありませんが^^;)『バンガバンガ』。

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『パンガ?パンガ!』韓国版ポスター

 『パンガ?パンガ!』は、シネマコリア2005で上映した『達磨よ、ソウルへ行こう』のユク・サンヒョ監督の新作です。韓国における外国人労働者問題を、絶妙のコメディ・センスでエンターテイメントにまで昇華させた秀作。ワタクシ的には2010年に韓国で劇場公開された作品の中でイチオシです。名バイプレーヤー、キム・イングォンの主演代表作であり、かつ、劇中でベトナム人女性に扮したシン・ヒョンビンの演技にも要注目。

 ユク・サンヒョ監督については忘れられない思い出があります。シネマコリア2005で来日された折、上映作『達磨よ、ソウルへ行こう』のポスターにサインをお願いしたところ、

「Great Audience!」

と書かれたのです。『達磨よ、ソウルへ行こう』は、2001年の大ヒット作『達磨よ、遊ぼう』のシリーズ第二弾として2004年に公開された作品です。が、前作ほどのヒットにはならず、また、ドタバタコメディゆえ評壇での評判もよろしくなく、韓国ではいろいろな意味であまり評価されていない作品でした。それゆえ監督も意気消沈されていたようなのですが、シネマコリア2005で日本に来てみると、700席ある会場は満席。加えて、鑑賞中に笑い声は起こるは、拍手する方もいるはのノリの良さ。会場全体で作品を楽しむ雰囲気にすっかり気分を良くされた監督が、帰国前に書いた言葉が「Great Audience!」だったのです。

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ユク・サンヒョ監督(シネマコリア2005東京会場にて)

 映画祭には、監督や俳優など作品を作った皆さんと、観客の皆さんを直に引き合わせる、観客の思いを作り手サイドに届けるといった役割もあります。経験上、エライ映画評論家にほめられるより、観客に「面白かった!」と言ってもらえる方が、監督さんたちは嬉しいようです。そして、それがまた次回作への創作意欲につながっていく・・・。

 こうやって考えてみると、映画祭という限定された空間で映画を見るという行動は、そして、その場で作り手たちに自分の感じたことを伝えるという行動は、大げさに言うと、映画を良くする、進化・発展させることにつながっているのですね。

 東アジア市民共生映画祭2011では、(HPには明記されていませんが)ユク・サンヒョ監督を招待して、東アジアの青年失業問題や移住問題に関するトークも計画されているようです。今回もまた、良き観客との出会いが監督を待っていることでしょう。

■東アジア市民共生映画祭2011
 11/19(土)@熊本:熊本学園大学 学生会館
 11/23(水・祝日)@福岡:九州大学 国際ホール(箱崎キャンパス)
 『バンガバンガ』 原題 パンガ?パンガ!/2010年/監督 ユク・サンヒョ
 http://film.witheastasia.org/
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by seochon | 2011-09-04 22:44