シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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広報用アニメーションの世界 ~労働運動から、少女時代、サンド・アニメーションまで~

 先週末、東京でレイバー映画祭2011が開かれましたが、そこで一本の韓国アニメーションが上映されました。こちらの作品です。





 『返品歓迎』というタイトル。ナレーションが独特でウマイです。日本語字幕がついているのがありがたいですね。原題は『いつでも返品して下さい -派遣労働者の生-』。韓国の全国民主労働組合総連盟(韓国民主労総)が、派遣労働者の実態を知らしめるために製作した6分の作品です。軽やかなタッチで深刻な問題を面白く見せてくれるのがイイですね。単なる啓蒙作品といった範疇を超えた意欲作と思います。

 クレジットが何も書かれていないのですが、ツテをたどって調べてみたところ、STUDIO ELEVENというストップアニメーションのスタジオの作品と分かりました。STUDIO ELEVENのサイトを見てみると・・・

http://www.xistudio.com/

 キム・ジョングクのMV、クレジットカードのCM、少女時代の各メンバーを粘土で作ってアニメとして動かす作品、そしてそのメイキングと、なかなか面白い作品が揃っています。なんでも、こちらのスタジオに所属しているホ・ジュンソクさんは、NHKの人気キャラ「どーもくん」を韓国で作ったときのアニメーターだとか。


 シネマコリアでも2年前から韓国アニメを紹介する活動を始めていて、現在、韓国インディーズ・アニメの映画祭「花開くコリア・アニメーション」名古屋会場をハンドリングしているのですが、いわゆる商業アニメやアートアニメ以外にも、こういった広報用のアニメに面白い作品があるなあ、と感じている今日この頃。

 「花コリ」の常連で、今年『猫我(ミョア)』を上映したカン・ミンジさんの作品にも素敵な映像がたくさんあります。

http://vimeo.com/23522543

 こちらは、コックトゥ博物館のオープニング記念に披露したサンド・パフォーマンス。インディーズ・アニメの魅力は、資金力ゼロでも、個人の創意工夫だけでありとあらゆる映像を生み出すことが出来る、そんな無限の可能性だと思うのですが、この作品などはその最たるものと言えます。使っているのは砂とパソコン・カメラなど撮影用の機材だけ。でも、彼女の二つの手は自由自在に動いて様々なキャラクター、絵画のような模様を生み出します。人物画を描くとき、最後に指をキュッキュッキュとひねってニッコリ笑顔を描くのがお気に入り。

 同じサンド・アニメーションの技法を使ったカン・ミンジ作品に、国民銀行のスターマックス・カードのCMがあります。

http://vimeo.com/22988105

 そして、そのメイキングがこちら。

http://vimeo.com/22988340

 「インディーズ・アニメーション作家って、どうやって生活しているんですか?」とは映画祭のティーチインのときによく出る質問ですが^^;、韓国ではこういったアニメーションの需要もあるのですね。
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by seochon | 2011-07-29 18:57