シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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2010年に日本公開された韓国映画

 皆さま、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 さて、正月休みでもなければできない作業ということで、昨年2010年に日本で公開された韓国映画のリストを作ってみました。ますます映画のハイブリッド化が進み、何が韓国映画で何が韓国映画でないのか判定が難しくなっているのに加えて、いわゆる劇場公開とは別に、フェスティバル形式の配給や、自主配給、ドキュメンタリー映画の緊急上映など、上映・配給形式も多様化していて、何をもって“日本で劇場公開された”と定義するのかも難しくなっているので、正直えいやっ!(^^;で作成した部分もある点、ご承知おきのうえ、ご覧下さい。


■韓国映画(22作品)
『作戦 The Scam』エスピーオー
『霜花店(サンファジョム) 運命、その愛』エスピーオー
『過速スキャンダル』過速スキャンダルパートナーズ(コリア・エンタテインメント)
『悲しみよりもっと悲しい物語』エスピーオー
『渇き Thirst』ファントム・フィルム
『息もできない』ビターズ・エンド、スターサンズ
『クロッシング』太秦
『彼とわたしの漂流日記』CJ Entertainment Japan
『仁寺洞(インサドン)スキャンダル ─神の手を持つ男─』エスピーオー
『グッドモーニング・プレジデント』エスピーオー
『パラレルライフ』CJ Entertainment Japan
『テコンV』「テコンV」配給委員会(キングレコード)
『シークレット』CJ Entertainment Japan
『TSUNAMI ツナミ』CJ Entertainment Japan、パラマウント ピクチャーズ ジャパン
『美人図』ツイン
『冬の小鳥』クレストインターナショナル
『国家代表!?』ゴー・シネマ
『隣りのゾンビ~The Neighbor Zombie~』ポニーキャニオン
『義兄弟 SECRET REUNION』エスピーオー
『黒く濁る村』CJ Entertainment Japan
『ベストセラー』イーネット・フロンティア
『7級公務員』エスピーオー

 まずは、誰が見ても確実に韓国映画が劇場公開されたと見なせる作品です。『隣りのゾンビ~The Neighbor Zombie~』はDVD発売前の箔付け緊急限定公開ですが、定義上このカテゴリーになります。

 配給会社別では、エスピーオーが7作品、CJ Entertainment Japan(以下、CJEJ)が5作品で、この2社が全22作品中、過半数を配給していることになります。韓国最大の配給会社CJ Entertainmentが日本法人CJEJを設立し、(韓国風に表現すれば)直接配給を始めたのは、昨年の10大ニュースのひとつ。今後も同社の動向は日本における韓国映画公開の鍵を握ることになるでしょう。CJEJの2011年ラインナップは近日発表されるようです。


■フェスティバル形式の配給(22作品)
・真!韓国映画祭(真!韓国映画祭2011上映作は2011年公開扱い)
 『飛べ、ペンギン』
 『空を歩く少年』
 『今、このままがいい』
 『ビバ!ラブ』
・テレシネマ7(東宝映像事業部)
 『天国への郵便配達人』
 『トライアングル』
 『石ころの夢』
 『顔と心と恋の関係』
 『結婚式の後で』
 『楽園』
 『19』
・韓流シネマ・フェスティバル2010(エスピーオー)
 『10億』
 『オガムド~五感度~』
 『亀、走る』
 『パパは女の人が好き』
 『マリン・ボーイ』
 『カン・チョルジュン 公共の敵1-1』
 『アラン』
 『ガールフレンズ』
 『浮気日和』
 『グッバイ、マザー』
 『イテウォン殺人事件』

 単品では興行的に苦しい作品をフェスティバル形式でセット上映するのは昔から行われている工夫のひとつ。定番の韓流シネマ・フェスティバルに加えて、2010年はインディーズ系の作品を紹介する真!韓国映画祭が始まりました。こちらは韓国の新進映画会社キノアイが日本法人キノアイジャパンを設立し、(韓国風に表現すれば)直接配給を始めたもの。CJEJがメジャー作品の直接配給なら、こちらはインディーズ系作品の直接配給と考えればその意味合いが理解できるかも知れません。今のところ、キノアイジャパンには日本在住の専属スタッフがいないので、実際の日本配給業務はシネマスコーレやシネマコリアに委託していますが、力がついてきたら、東京に専属スタッフを常駐させて、本当の意味での直接配給へと発展していく可能性を秘めています。キノアイジャパンは現在、名古屋で真!韓国映画祭2011を先行開催、またイ・チャンドンの『詩』をシグロと共同配給(*)するなど、CJEJほど目立ちませんが、その動向には注目しておいたほうがよいでしょう。

(*) 『牛の鈴音』をシグロに販売したときのセールス・エージェントが実はキノアイのスタッフ。そのときに構築された信頼関係が『詩』の共同配給につながっているのです。

 話は変わりますが、これまで全国巡回していた韓流シネマ・フェスティバルが、今年はエスピーオーが経営しているシネマート新宿・六本木・心斎橋でしか開催されていないことを不思議に感じている方も多いかと思います。伝え聞いた話では、韓流シネマ・フェスティバル2010の作品は、上映素材をHDCAMしか作っていないそうです。DVCAMプレーヤー程度でしたら全国のミニシアターに設置されているのですが、HDCAMのプレーヤーを持っている映画館はまだ圧倒的に少数派(もちろんシネマートにはある)。購入するにしてもレンタルするにしてもHDCAMは高くて手が出ず、それで東京・大阪のみの開催になっているとか。HDCAMをDVCAMに落とすか、ブルーレイにすれば簡単に上映できるような気もしますが、その費用すら地方の興行では回収できないということなのか、それとも地方の観客はDVDを見て下さい、ということなのか、とにかくエスピーオーの方針が今後も変わらないのだとすると、韓流シネマ・フェスティバルは東京・大阪のシネマート限定企画になってしまいます。。。

 テレビ局との連携企画“テレシネマ7”は、通常の劇場公開と見なしてもいいようにも思いましたが、セット上映なので、こちらのカテゴリーに入れてあります。


■韓国映画に見えないが実は韓国映画(2作品)
『彼岸島』ワーナー・ブラザース映画
『サヨナライツカ』アスミック・エース

 俳優が日本人ばかりで、原作・舞台も日本なので、韓国映画にはとても見えませんが、“実は韓国映画”という面白い作品です。さきほど、映画振興委員会の統計を調べてみましたが、『彼岸島』は韓国では公開されてないようですね。『サヨナライツカ』は昨年4月に公開され、全国観客数23,229名。日本では大成功でしたが、韓国での興行はうまくいかなかったようです。合作系映画が日韓両国で大ヒットするのはいつの日のことでしょう。


 2010年に日本で劇場公開された韓国映画と見なせるのは、おそらくここまでです。

 合計すると46作品。一時期と比べれば公開規模・量ともに縮小したとはいえ、週1ペースで見ないと全作品消化できない量は維持されていることになります。

 その他、韓国人俳優が出演する外国映画、ドキュメタリー映画の限定公開、自主興行、短編映画公開などの形で、以下の作品が日本で上映されました。

■韓国人俳優が出演する外国映画(主な作品のみ)
『ソフィーの復讐』ソ・ジソプが出演する中国映画
『ニンジャ・アサシン』Rainが主演するアメリカ映画
『君にラヴソングを』「超新星」が出演する日本映画
『チョルラの詩』キム・ミンジュン、ソ・ドヨン、キム・プルンが出演する日本映画
『遠くの空』キム・ウンスが出演する日本映画
『ラスト・ソルジャー』ユ・スンジュンが出演する中国・香港映画

■ドキュメンタリー映画限定公開(3作品)
『Marines Go Home 2008 辺野古・梅香里・矢臼別』ポレポレ東中野
『ヒロシマ・ピョンヤン -棄てられた被爆者-』
『金正日花/キムジョンギリア』リアル!未公開映画祭

■ドキュメンタリー映画上映会(3作品)
『弁護士 布施辰治』
『赦し その遙かなる道』

■ブリリア ショートショート シアターで公開された短編映画
『The Space Burger スペース・バーガー ~ハンバーガーの星にやってきたぞ!~』
『クリーニング・クィーン/The Queen』

■テレビドラマの再編集公開版
・宮祭り
『宮~Love in Palace THE MOVIE 第1章』
『宮~Love in Palace THE MOVIE 第2章』
『宮~Love in Palace THE MOVIE 第3章』
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by seochon | 2011-01-02 15:11