シネマコリアの代表が、韓国映画と格闘する日々をつづります


by seochon
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旧作上映のこととか、ノグンリ事件のこととか

 社会人類学の分野、特に韓国シャーマニズム研究で高名なC教授からメールをいただく。

 内容は「大学で『風の丘を越えて~西便制』を上映したいのだが、どのように許可を取ればよいのか?」というもの。

 類似のご質問は年に何回か頂戴する。

 答えとしては「日本で作品の権利を持っている会社に連絡して自主上映の許諾を得る」ということになるのだけれど、いわゆる自主上映ではなく、講義内の参考上映程度であれば、つまり教育上必要最小限の上映であれば、著作権者の許諾を得ずに上映することは法律上認められている(ただし全編上映はNG)。

 映像・映画関係の講義で、実際に映画本編を学生に鑑賞させるのはよくあること。学生さんからは「全部見たいのに途中で終わる、良いところで終わる」といったクレームの声(?)を聞いたりもしますが、これは担当の教員が著作権法を遵守しているということですので、学生の皆さん、どうぞご理解を。(^^

 C教授がどういったタイプの上映をお考えかは文面からは分からないのですが、もしいわゆる自主上映に近い、全編上映だとするとちょっとやっかいかも知れないですね。『風の丘を越えて~西便制』くらい古い作品だと権利切れでもう日本に上映権がなくなってしまっているかも知れないので。そういう時は、韓国の権利元に問い合わせることになるのですが、そうなると途端にハードルが上がります。

 上映が困難な旧作について韓国映画界とのパイプ役を買って出てくれる会社があるといいのですが。。。

 可能性があるとしたら、今年『クロッシング』を配給した太秦さんとかかなあ?

 来年、1980年代の旧作『風吹く良き日』や『鯨とり -コレサニャン-』を改めて公開しようとしている素敵な会社なので。


 そのほか、あきた十文字映画祭の関係者Tさんからもメールが。

 「来年の映画祭で、真!韓国映画祭2011作品どうでしょ?」と問い合わせていたのですが、「上映作品はもう決まっちゃったみたいです」とのお返事。そりゃ、そうですわね~ アプローチ遅すぎですもん>ぢぶん(^^;

 でも「次回からは上映検討できるよう早めにご連絡します」とのお言葉もいただけたのは収穫。ささやかな映画祭ですが、少しずつ改善して、全国で上映してもらえるようにしなくては。


 その真!韓国映画祭2011ですが、名古屋では昨日から始まっています。皆さん、もうご覧いただけましたでしょうか?(^^

 “打ち込み”はどうだったんだろう? 今回は、配給には参画していないとはいえ、やはり気になる。あ、“打ち込み”というのは初日の観客数のことです。恐ろしいことに、“打ち込み”の数字で最終的な観客数がほとんど分かってしまうのです。それだけに宣伝がうまくいったときは楽しみ。そうでないときは、とて~も怖いのが“打ち込み”なのです。


 最後に、真!韓国映画祭2011上映作品、最後の予告編をば。





 『小さな池 -1950年・ノグンリ虐殺事件-』。

 朝鮮戦争中に起こった米軍による民間人虐殺事件を描いた作品です。

 ひじょ~に力のある予告編です。そのせいか既にGOOD評価が2票も入ってます。

 来年は、『戦火の中へ』も公開されることですし、マスコミでもちょっとした朝鮮映画特集が組まれるかも知れませんね。これまで知られてこなかった学徒動員の話しや民間人殺戮事件など、市井の人々が戦渦に巻き込まれていく様は、戦中派にこそ共感をもって迎えられるかも知れません。

 予告編の字幕は、桑畑優香さん。ライター&通訳としてご活躍の方ですが、今回、いの一番に翻訳公募にお申し込みいただきました。ありがとうございます。

 ちなみに、この予告編は韓国内版で、事件が起こった経緯など、韓国人には既知の情報はカットされています。そこを日本人にもわかりやすく独自にテロップを入れて工夫されています。聞けば、桑畑さん、以前は報道番組ディレクターをされていたとか。なるほど、こういうタイプの映像に強いハズです。
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by seochon | 2010-12-26 23:33